逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

独身弱者男性が全集中して編み出した、人間の無意識にあるもの全てを顕在化する技を伝授します。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「肉屋の女房の夢」についてのフロイトとラカンの夢分析およびその応用

6月なのにもう梅雨明けで暑い日が続くからだろうか、怪談っぽい夢のツイートが話題になってたね。 togetter.com夢についてはフロイトの夢分析が有名だろうな。フロイトによれば「夢とはつねに、そこで欲望が実現されるような何か」「夢は願望充足である」っ…

永遠回帰における「欲動の反復強迫」「現実逃避・自己憐憫の反復強迫」「差異へ向かう反復強迫」の違い

綾野剛主演の、オールドルーキーの第1話を見た。 www.tbs.co.jp普段テレビドラマはあまり観ないが、綾野剛は好きな俳優なのでチェックしている。ガーシー(東谷義和)に後ろ暗いものを暴露されてはいるが、ガーシーも「ちゃんと謝罪して、やり直したら、ええ…

オタ活での現実逃避が出来なくなった30代の精神分析

弱者女性論についての話、20ブクマ超えてくれた。 minominofx66 まずは「本当の意味でのブスな女性が活躍する物語」を漫画なりアニメなりで作って流行らせるしかないと思う。 2022/06/23gyakutorajiro.comコメントもいくつかいただいて、それに回答する形で…

金曜日が嬉しくて月曜日が憂鬱な理由をドゥルーズとガタリの脱領土化・再領土化・領土化の概念で解説

昨日は金曜日だったから、電車に乗った時、みんなの表情筋が少し緩んでいるような気がしたね。やっぱり金曜日は美しい。仕事のプレッシャーから、一時的かもしれないが開放される歓喜に町が満ち溢れている。柳楽優弥が金麦のビールを飲んでいるのも、金曜日…

ホスト遊びにハマる女性の精神構造をラカン的精神分析で解説

いつの時代も、ホスト遊びで身を滅ぼす女性は存在する。 friday.kodansha.co.jp痛ましい事件だ。こんなに子どもを苦しめるなら生んではいけないだろうな。この事件が発生する原因以前に、どうして女性はホスト通いしまうのだろうか。今回はホスト遊びにはま…

「男はつらいよ」の寅さんに共感する背後にルサンチマンがある

おととい、今日と、ブログのアクセスが普段の4~5倍ぐらいある。「弱者女性論が盛り上がらない理由について」という記事にアクセスが集中している。 gyakutorajiro.comツイッターで共有してくれた人がいるってのもある、感謝。 弱者女性論が盛り上がらない理…

冨田ラボ「須臾の島 feat. ぷにぷに電機」の「ハイエー」の謎について

最近、ヘビロテで聴いてる曲がある。冨田ラボ&ぷにぷに電機の「須臾の島」だ。 冨田ラボ20周年のアルバムにも、この曲は収録されているみたい。 www.jvcmusic.co.jp冨田ラボのアレンジ、民族音楽のようなテイスト、エレクトロな打ち込み音と、プリミティブ…

弱者男性論が弱者女性論よりも盛り上がる理由は求愛行動の方向性にある

夏が近い。ラジオからこんな音楽が流れてきた。 ああ、これはいい、真心ブラザーズの名曲だよな、ほんと。俺みたいな30代後半~40代にとって、夏のアンセムだろうよ。音のアレンジとドラマチックな展開のカッコよさ、夏の儚い一瞬を切り取ったような世界観、…

弱者女性論が盛り上がらない理由について

いつも通りニュースをチェックしていると、こんな話題があった。 anond.hatelabo.jp喪女はいつも透明化される、読んでみると、弱者男性の女性版、いわゆる弱者女性の悲哀がつらつらと書かれていた。そして増田は疑問に思った。 意中の男性に相手にされない女…

ソフィスト達の「結婚できないのはあなただけじゃない」という奴隷道徳($◇a)の供給と内面化によって自らの自尊心や存在意義を保つ

面白い記事を読んだ。 davitrice.hatenadiary.jpベンジャミン・クリッツァーさんという有名な人らしい。「21世紀の道徳」という本を出しているみたいだね。 批判されているのは、この本と、この記事。 p-shirokuma.hatenadiary.comベンジャミン・クリッツァ…

遺伝子の生存戦略としての本棚の中身

はてなブログにこんな企画があるみたいね。 blog.hatena.ne.jpなるほど、今週のお題ってやつ、いいね。これに取り上げられたら、自尊心を得る機会が極めて少ない独身男性の自分も、束の間の承認欲望を満たせるかもしれないね。よし書くぞ。今週のお題「本棚…

欲望と欲動と欲求の違いについてラカンおよびフロイトの精神分析と闇金ウシジマくんの実例で解説

欲望、欲動、欲求の違いについて、ささっと説明するのは難しかったりする。また精神分析では、欲望も欲動も欲求も、使い分けている。というわけで、この3つの違いについて、ジャック・ラカンとジークムント・フロイトの精神分析を元にアプローチしていきたい…

ジェレミー・ベンサムが考案しミシェル・フーコーが分析したパノプティコンを実現している伊勢崎駅

群馬県伊勢崎市。JR両毛線と、東武伊勢崎線が交差する伊勢崎駅。この駅は、他の駅と比べて相対的に、異様にアンチユニバーサルデザインの建造物、環境管理型アーキテクチャーが多いのではないかと、ルサンチマンの呼吸の漆ノ型「ステルス差別の顕在化」によ…

ロサンゼルス化する伊勢崎駅のアンチユニバーサルデザイン

資本主義社会に生きる人間は日々、お金を稼ぐようにと、要求され続ける。ニートや引きこもりが差別される現実は、このサイトで何度も語ってきた。つまり「お金を稼ぎなさい」「売上を上げなさい」というイデオロギーが空間を支配している。会社や職場といっ…

能力主義への抵抗を彷彿させる山下達郎の言説はルーザーを「従順な身体」に組織化してグッドルーザーを生産するルサンチマンにも成り得る

好きなアーティストに山下達郎がいる。名曲揃いで、かなり魅了されて自分は聞き込んでいる。「クリスマス・イブ」や「RIDE ON TIME」だけじゃない。「風のコリドー」「高気圧ガール」「マーマレイド・グッドバイ」「Get Back In Love」「蒼氓」「アトムの子…

フェミニズム離れを考える暇がないほど強大な女性らしさを無意識に押し付けるイデオロギーの存在について

フェミニズム、女性の性的消費について、女性の権利について、これに関する話題は定期的に盛り上がるね。こんな記事を見かけた。 b.hatena.ne.jpなるほど、「フェミニズムから離れていく若い女子」は何を考えているか?という問い。これを今日の記事の肴にす…

時間概念の脱構築と時間に存在しているイデオロギーについて

タイトルにあるように、時間にイデオロギーがあることを示したい。「時間 イデオロギー」でググってみたが、ほとんど情報が出てこない。もし誰か、時間とイデオロギーについて語っている先人の本等があれば教えてほしいが、自分の観測範囲だと探してもあまり…

「右肩上がり手書き文字」のエモさの正体はルサンチマンでありジジェクがいう空想的構築物でありドゥルーズ&ガタリがいう欲望機械である

こんな記事があったよな。 b.hatena.ne.jpなるほど、右肩上がり手書き文字はエモい、という印象があるんだね。だが「エモい」という抽象化で真実を誤魔化してはいけない。先に結論を言っておこう。「エモい」だとか「エモさ」ってのは、日常生活での嫉妬・怒…

映画「ヒメアノ~ル」で「同じ日々を繰り返していいのか」という不安をルサンチマンで肯定する岡田と暴力で打破する森田について

「ヒメアア~ル」という映画で、ニーチェがいうルサンチマンを抱く人間と、ツァラトゥストラが対峙するようなシーンがあった。 それは映画の序盤、安藤(ムロツヨシ)に強引に頼まれた岡田(濱田岳)が、森田(森田剛)を居酒屋に呼び出して、ユカ(佐津川愛…

ニーチェの永遠回帰の問いに対して人間はルサンチマンで対応している

久々の更新だ。日が開いてしまった、やはり食い扶持を稼ぎならの更新ゆえ、なかなか、好きな本とか映画にふけったりブログを書いたりといった生活をするわけにもいかない。「日雇いなんかやってらんねえよな、動きもしねえ連中の方が俺らよりいい給料もらっ…