逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

独身弱者男性が全集中して編み出した、人間の無意識にあるもの全てを顕在化する技を伝授します。

伍ノ型:イデオロギー空間の脱領土化と忘却

藤井風「きらり」に秘められたサイババへの憧れと重力と時間からの解放

前回、藤井風の唄とサイババの思想の共通点を探った。 gyakutorajiro.com「Lonely Rhapsody」は、孤独は幻想であり、自分自身を愛することの重要性を。「青春病」や「何なんw」は、外の世界にある欲望の対象への執着からの解放を。「Grace」は、欲望に囚われ…

藤井風「Lonely Rhapsody」「青春病」「Grace」におけるサイババの思想との共通点の考察から人間が「私」を切り離すのが困難な存在であることを知る

藤井風の音楽をよく聴いている。俺は彼が紅白に出る前から、メジャーデビューする前から聴いていた。惹きつけられていた。「何なんw」は、50回は聴いただろう。 www.youtube.comと、こういったマウンティング、「インディーズの頃から応援してました」みたい…

「No music No life」とは何か。それは重力に支配された人間が束の間それに抵抗するために生み出したルサンチマン

以前「音楽を聴く」という人間の文化の背後に潜む、時間から逃走しようとするルサンチマンを暴いたつもりだが。 gyakutorajiro.comこれは妄想ではなくて、ファクトだ。直線的時間の圧力による疲弊からの永遠回帰の欲望、その欲望を満たすために、多くの音楽…

「THE FIRST SLAM DUNK」と「インセプション」におけるトーテムの作用

友人が観たい映画があるっていうんで、一緒について観に行った。「THE FIRST SLAM DUNK」だ。 ※以下、ネタバレ注意。本編の一部に触れます。 アラフォーの自分はドンピシャ世代、当時の「ジャンプ」は確か…読んでなかったな。ワンピース、ナルト、BLEACHは毎…

人間関係リセット症候群とは何か。それは競争社会が生んだ病であり、自分の価値を評価されるストレスから逃避するルサンチマン(防衛機制)

同世代の地元の友人は家庭や車を持っている。仕事のための勉強をし、休日は育児や家族サービスで、SNSやネットに没入するような時間なんてない。でもそれでも問題ない。下部構造(経済活動)において、仕事に精を出し、自分よりも高い所得を得ている。孤独な…

アイドルはスキャンダルによって内奥性を失い推し活の対象から外れる、失意のファンは失われた内奥性を求めて夜の闇を徘徊する

最近、芸術的なツイートを見た! 俺の人生を取り戻したスキャンダルから色々考えた14年間楽しかったです#AKB48#STU48#岡田奈々 pic.twitter.com/wL6qbkchAu — けいすけ (@48_keisuke) November 19, 2022 素晴らしい。切り裂かれたアイドルの写真だろうか、コ…

「No music No life」とは何か。それはルサンチマンでもある。

夏が終わり、今日から9月だね。今年の夏は、フジロックやサマーソニックといった夏フェスを楽しんだ人も多いだろう。しかしフジロックは、ターゲットが若者ではなく少し上の世代にフォーカスしているという話もある。 b.hatena.ne.jpZ世代が消費者としてショ…

SFにおける時間と空間は直線的時間の圧力に疲弊した人間を癒すためのルサンチマンとして機能する

今週のお題「SFといえば」だ。SF映画は何本か観たことあるが、SF小説はほとんど読んだことが無い。だからこのお題について語るのは難しいが、1つ言えることは。「SFには、ルサンチマン(奴隷道徳)の側面がある」ということ。そんなことを言うと、SFファンに…

金曜日が嬉しくて月曜日が憂鬱な理由をドゥルーズとガタリの脱領土化・再領土化・領土化の概念で解説

昨日は金曜日だったから、電車に乗った時、みんなの表情筋が少し緩んでいるような気がしたね。やっぱり金曜日は美しい。仕事のプレッシャーから、一時的かもしれないが開放される歓喜に町が満ち溢れている。柳楽優弥が金麦のビールを飲んでいるのも、金曜日…

冨田ラボ「須臾の島 feat. ぷにぷに電機」の「ハイエー」の謎について

最近、ヘビロテで聴いてる曲がある。冨田ラボ&ぷにぷに電機の「須臾の島」だ。 冨田ラボ20周年のアルバムにも、この曲は収録されているみたい。 www.jvcmusic.co.jp冨田ラボのアレンジ、民族音楽のようなテイスト、エレクトロな打ち込み音と、プリミティブ…

「右肩上がり手書き文字」のエモさの正体はルサンチマンでありジジェクがいう空想的構築物でありドゥルーズ&ガタリがいう欲望機械である

こんな記事があったよな。 b.hatena.ne.jpなるほど、右肩上がり手書き文字はエモい、という印象があるんだね。だが「エモい」という抽象化で真実を誤魔化してはいけない。先に結論を言っておこう。「エモい」だとか「エモさ」ってのは、日常生活での嫉妬・怒…

くるりんぱや熱湯風呂が面白くて癒されるのはイデオロギーからの忘却を促す非生産的な運動だから

5月12日放送のミヤネ屋、電撃ネットワークの南部虎弾が出ていた。上島竜兵の追悼特集。その番組中、竜ちゃんの著作が紹介されていた。 これは俺の理想ではあるけどまわりから見ると「情けねーヤツだな、コイツ」っていうような世の中の落ちこぼれ的なヤツが…