逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

独身弱者男性が全集中して編み出した、人間の無意識にあるもの全てを顕在化する技を伝授します。

御殿場高原ホテルの中にあるコワーキングスペース「ALPS」(アルプス)にはビジネスを加速させる刺激的な本がいっぱい!?

西の方で仕事を終えた後、沼津駅から御殿場線に乗って御殿場に来た。
楽天トラベルで「時之栖が1泊6500円!?」と思って、驚いて予約したんだ。
時之栖といえば、なんか複合リゾート施設みたいなところで、1泊6500円は安いな~と思って、思わず予約したんだ。
日曜日にチェックイン、月曜日にチェックアウトだから、金曜とか土曜よりは安いのは当然とはいえど、6500円は安い。

と思って泊まったら、ホテルは時之栖の系列の新館「Brush Up」とかいう建物で、なんか普通のビジネスホテルみたいな感じだったな。リゾート感はあまりなかった。

www.tokinosumika.comおそらくグレード、価格が高い順で言うと、

ホテル時之栖→御殿場高原ホテルBU→Hotel Brush Up

という感じだね。

www.tokinosumika.comだから安かったんだな。
Hotel Brush Up」はビジネス目的みたいだから。
「そりゃそうか、時之栖が6500円で泊まれるわけねえか~」ってね。
部屋の居心地はさておいて、泊まった夜、テレビで興味深い番組がやってたので、思わずつぶやいた。

月夜のからくりハウス、ホームページあった。

mazekoze.wixsite.com古い情報しか上がってない。クラブexでイベントあるのかな。

www.princehotels.co.jpホームページ、表示されるの遅いな。
まあまた観に行く時に調べよう。

そんで、時之栖系列のビジネスホテルで1泊した朝、ビジネスができそうなスペースを見つけたのよ。

喫茶&コワーキングスペース「ALPS」。
ここで仕事や勉強や会議もできるようだ。近くの時之栖でセグウェイ乗ったりボルダリングやったりイルミネーションも光ってたから、ワーケーション的な滞在をすることも出来るな。

じゃあ自分も、軽くパソコン仕事でもやるか~と思って、2時間500円の料金を支払う。価格帯はこんな感じ。

個人作業用のカウンターのテーブルや。


会議できる大きなテーブルもある。

ドリンクバーは滞在料金に含まれていて、飲み放題。

もちろんコンセントもWi-fiも完備

仕事、やんなきゃなって思ったんだけど。
なんか書棚があって、ラインナップがバラバラで面白かったんだよ。

なので、棚にあった本を紹介するよ。

ニートの歩き方 - pha

 そのサイクルは、一般的には家族というシステムの中で行われていることだろう。赤ん坊が育てられ、大人になって働き、老人になって隠居する。僕はそれがインターネットやシェアハウスのコミュニティの中で行われてもいいんじゃないかと思い始めている。
 そもそもみんな生まれたときはニートだし、死ぬときも大体ニートだ。人間は、人生の最初と最後を除いた真ん中の一部分を働いているにすぎない。家族の中に赤ん坊や老人など働いていない人がいるときは、働いている人がそれを支えている。コミュニティの中に一定数ニートがいることは自然で健全なことだ。(p279-280)

確かに、そうかもな~。外国とか貧しい国は、子どもも働かされたりしてるし、ニートがいるのは健全か。
でもヤングケアラー家庭は、子どもの側が、親の面倒を見る…親が働けずニートみたいな感じになってる。このケースは不健全だな。

ハーバードでいちばん人気の国・日本  なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか - 佐藤智恵


よくある日本マンセー本、日本スゴイ番組の系統だな。
あんまりこういう自画自賛本は嫌いだな。品性が欠如してる。
日本の和の真髄を忘れたのか?
世阿弥風姿花伝」でも秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず」という言葉があるように。秘めるからこそ花になるのであって、秘めねば花の価値は失せてしまうんだよ。
自分たちで、日本の伝統的価値を失墜させてるんだよ。

ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか - 佐野敬彦

こういう本は気持ち悪くないんだよ。日本人が他の国や他の文化を褒める。それは他者への敬意でもあるからな。


絵に描けないスペイン - 堀越千秋

この本を読んでから、スペインに旅に行ってみたいな。ガイドブックだと無機質な情報が羅列されているばかりで、町の息づかいみたいなのはなかなか伝わってこないからな。

ここだけは行ってみたい 世界の夜景

ピエ・ブックスの本。こういう旅行系の本もちらほらあった。

ラ・ベットラ落合務のイタリア料理事典

料理本も沢山あったね。ラ・ベットラ・ダ・オチアイのうにクリームパスタ、美味かったな。また食べたい。

FIFA 腐敗の全内幕 - アンドリュー・ジェニングス 木村博江 訳


ワールドカップで盛り上がる時期にピッタリの本だ。
帯がすごい惹かれる。

会長を辞任に追い込んだ調査報道記者、執念の一撃
資金洗浄軍事独裁政権との癒着、韓国戦他での八百長

とな。帯の裏もすごい。

マフィア取材の専門家が次の標的にしたのはFIFAだった。
「今年最大の目玉と言える事件が発生したとき、その原因を作った張本人であるジャーナリストは、ぐっすり眠り込んでいた。
アンドリュー・ジェニングスの電話が鳴り出したのは、五月二七日の、夜がようやく明け始めた時刻だった。スイスの警察がチューリヒの高級ホテルで驚くべき強制捜査をおこない、FIFAの最高幹部七名をふくむ複数の理事を逮捕したのだ。容疑は一億五千万ドルにおよぶ横領。世界は驚愕した。
といっても、驚愕したのはそれまでなにも知らなかった世の人びとだった。ジェニングスは、たとえ目を覚ましていたとしても、そのニュースに驚かなかっただろう。そもそもこの操作の火つけ役となったのは彼だからだ」(2015年6月3日付。ワシントン・ポスト紙)


カッコいいよな、危険に飛び込んでいけるジャーナリストって。
俺にはまねできない…コタツ記事を書くので精一杯だねほんと。

成功している人は、なぜ神社に行くのか - 八木龍平

年収2000万で稼ぐ子供の育て方 - 山口光

バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。 - 鈴木琢也

学歴と年収、経済活動と密接するこの2つパラメーターは、人を動かす重要事項でもあるわな。
「成功している人は、なぜ神社に行くのか」って言うけど、順序が逆の可能性がある。
成功してるから金がある、昔からの大地主で金があるから、神社に行く時間、つまり余暇の時間を確保できる金銭の余裕があるから行けるんじゃないのかってね。


「バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。」は、何で横浜流星が表紙なのだろうか。
本売るための戦略か。
ちなみに本人は横浜流星と全然違う。

www.huffingtonpost.jp

ヤクザの人生も変えた名僧の言葉 - 向谷匡史

www.bookoffonline.co.jpセクシーな男、男前な女。 - 中谷彰宏

ダウン症の書家 金澤翔子の一人暮らし - 金澤泰子

あくせくするな ゆっくり生きよう!リチャード・カールソン、ジョセフ・ベイリー、大沢章子 訳

この辺の本も、自分の「人生に疲れた時に読みたい本リスト」として、また御殿場のこのコワーキングスペースに来た時に読んでみるか。

 

東京五つ星の手みやげ - 岸朝子

コロナかも落ち着いてはないが、コロナ共生社会として、東京から帰省する人も多いだろ。この1冊は何かお土産買うのに役立ちそうね。

 

われら仏の子 法華経 (仏教を生きる 2)- 渡辺宝陽 著

帯に惹かれた。

困難な状況の中で人はいかに生きるべきか。その指針を壮大な構想で示す「法華経」を精細に読み解く


東洋哲学、疎いからこういう本いつか読んでみたいな。
この「仏教を生きる」シリーズは全12巻あるみたいだ。

1 こだわりを捨てる〈般若心経〉
2 われら仏の子〈法華経
3 躍動する智慧(ちえ)〈禅語録〉
4 慈悲の光〈浄土三部経
5 真理の言葉〈法句経〉
6 悲願に生きる〈最澄
7 大宇宙に生きる〈空海
8 おおらかに生きる〈法然
9 信に生きる〈親鸞
10 孤高に生きる〈道元
11 苦海に生きる〈日蓮
12 狂と遊に生きる〈一休・良寛

そんな感じで、本も楽しめるコワーキングスペースだ。

自分の隣の席で、面談?みたいなことしてる人もいたね。
婚活のコンサルタントみたいな女性が、男性と話してた。
俺も紹介してもらおうかなぁ、声掛けようかな。
と思ったけど、やめた。

うーん、こういうとこダメだね自分は。
書棚にあった、相田みつをの長男、相田一人の本にも書いてあったよ。

相田みつを - 相田一人

「一人なあ、お前は理屈ばっかりで、体がちっとも動かない。頭デッカチでしようがない。具体的に動かなくちゃダメだぞ」
今でもそんな父の声が聞こえてきそうな気がすることがある。本当に数知れぬほど聞いたからである。この言葉が父の口から出るときは、私にとって、だいたいにおいて、好ましい状況ではなかった。叱られるときん、必ずといっていいくらい、言われたものだったから。(p72)

行動が大事なんだとね。

まあでも「運気いい人は勘でわかるから~」みたいな、スピリチュアルな話が多かったから、個人的に関わりたくない気持ちが湧いてしまったってのもある。
「運動した方がいい。肩こりも緩和される、肩甲骨を動かして」と、婚活の話の中にそういう関係なさそうな雑談も混じってたな。

うーん、しかし柳原可奈子がモノマネしている時のような、饒舌でまくし立てる感じのエネルギッシュさもあったので、また行った時に見かけたら人生相談してみるか。

人間関係リセット症候群とは何か。それは競争社会が生んだ病であり、自分の価値を評価されるストレスから逃避するルサンチマン(防衛機制)

同世代の地元の友人は家庭や車を持っている。
仕事のための勉強をし、休日は育児や家族サービスで、SNSやネットに没入するような時間なんてない。

でもそれでも問題ない。
下部構造(経済活動)において、仕事に精を出し、自分よりも高い所得を得ている。
孤独な日々を過ごすアローン、独身の自分と違い、配偶者や子どももいる。
それらの点で、自己肯定感を得る機会が、低所得者やアローンよりも多いのではないだろうか?

逆に自己肯定感を、人間との触れ合いにあふれた仕事生活、下部構造から得ることができない自分のような人間は、インターネット等のヴァーチャル性の高い空間、上部構造の世界に主戦場を変える。

動物的な生殖行為およびそれに類する恋愛による生物的優越感、労働とマネーゲームによる経済的優越感を得ることができないため、ブクマの数やいいねの数やリツイートの数といった抽象性が高い優越感を求め、自己肯定感を得る手段を置き換える。

それは先日話をした、下部構造のストレスを上部構造に置き換えるルサンチマンともいえよう。

gyakutorajiro.com配偶者の不在。「別に独身でもいいじゃない」「おひとりさまでも楽しいよ」という、自分を肯定できる価値観(ルサンチマン)を探し、電脳空間を彷徨う。
しかし街を歩けば、哺乳類としての勝者たちの姿は嫌でも目に留まる。

家に帰り、ひろゆきや成田祐輔の動画などを見て、頭がよくなった気になり、ルーザーである自分から目を背ける。評論活動みたないな行為、もしくは個人的な趣味の世界に没入する。

どれだけブクマされたか、リツイートされた、インスタでいいねを貰ったか…等々。
喪失した自己肯定感を補填しようとする。

そんな効能がブログやSNSにはある。
まあ情けないっちゃあ、情けない。
ブクマやリツイートやいいねや再生回数の数で獲得する、束の間の自尊心。

だって、それでメシが食えるわけではないんだからね。
マツコの知らない世界」に出ている人たちみたいに、趣味レベルの上部構造の戯れが、仕事となり、経済的価値を纏って下部構造にまで価値が及んでいけばすごいと思うけどさ。

とはいえホットエントリーに入るのは、やはり嬉しい。
ワールドカップの記事は、11月第4週のブクマ数のランキングで5位だったので。

gyakutorajiro.com

blog.hatenablog.com承認欲求が満たされた。

余談だが承認欲求、および「承認されたい」という感情は、人間との関わり合いや相対化によって生じる感情ゆえ、ジャック・ラカン的に言えば正しくは「承認欲望」というのが正しいんだけどね。

gyakutorajiro.comで、ブクマされたワールドカップに関する記事について、アクセス数だけではなく。
はてなブログダッシュボードを見ると、どのサイトで引用されたのかも出ていた。

その引用元サイトを見た。
まずはid:araresp さんのサイト。

araresp.hateblo.jpホットエントリーになった記事とか、話題になったニュースをまとめてくれている。いいねこのサイト。
はてぶは常に情報が更新されるから、チェックし忘れることがある。見逃したはてなブックマークを振り返るのに役立つね。
個人的な好みのブクマもある。それもいい。

この「めざせポケモンマスター」をマッシュアップした曲、いいな。もう片方の曲は判らないけど。

www.nicovideo.jp俺が好きなマッシュアップも紹介しよう。

PUNPEE「Scenario」とサカナクション「忘れられないの」

www.youtube.com

千石撫子花澤香菜)「恋愛サーキュレーション」とPerfumeBaby Cruising Love

www.youtube.com
Earnshaw & Giles Vs Shakedow - Deja Vu At night (JedSet Mash Up)


話が逸れたな。
そしてもう1つが、これだね。

gigazine.netgigazineのサイトは知ってたけど、こんな風に毎日、話題になったニュースをまとめているのは知らなかった。

情報量が多過ぎて読み込みが遅いのが玉に瑕だが…まあこのサイトも役に立つ。
で、そのニュースを読んでいると、何か気になるワードがあった。
前置きが長くなったが今日の本題。
それは、

人間関係リセット症候群
というパワーワードだ。
なんじゃそりゃ?
と思って、気になって色々と調べた。

dic.nicovideo.jp

なるほど、突然、LINEをブロックしたり連絡先を変えるってか。
離人症離人感)や現実感消失とも似ているが、少し違うようだ。

www.msdmanuals.com離人感の症状

    自分の体、精神、感情、感覚などから自分が切り離されているような感じがします。

また現実感がない、あるいは自分がロボットのように感じられ、自分の言動を自分でコントロールできないと訴えることもあります。感情的または身体的に麻痺しているように感じることもあります。このような人は、自分の生活を外から観察している、あるいは自分のことを「生ける屍」などと表現することがあります。

現実感消失の症状

    外界(人、物、あらゆること)から切り離されているように感じられ、外界のことが現実ではないように思えます。

自分が夢や霧の中にいるかのように、あるいはガラスの壁や幕によって周囲から隔てられているかのように感じることもあります。世界が生命感や色彩を失ったように思えたり、人工物であるかのように感じたりします。世界が歪んで見えることもあります。例えば、物がぼやけて見えたり、異常に明瞭に見えたり、実際よりも平板に見えたり、現実と異なる大きさで見えたりします。音が実際と異なる大きさで聞こえることもあります。時間が現実とは異なる速さで経過しているように感じられることもあります。

しかし離人症と現実感消失も、人間関係リセット症候群と同様に、親や恋人や友人や同僚等、「人間関係の何かしらの強いストレス」の影響はあるようだ。

www.value-press.com受講者への聞き取り調査によりますと、ご自身の人間関係リセット症候群について、以下のように自己診断されていました。

・我慢ができない、すべてがめんどくさくなる

・少しでも人間関係がうまくいかないとストレスを感じリセットしたくなる

・すべておいて完璧主義で、自分にも人にも心を許せない

・対人不安、人間不信が根本にある

・LINEやSNSのつながりを急に絶つことを繰り返してきた

・人に裏切られてきた。人に裏切られることが怖い。なら自分からリセットしたほうが傷つかない

・人とうまくやろうとしてストレス限界を超えてしまう

・職場の人間関係がうまくいかず、転職・退職・休職を繰り返している

・子供時代から一人でいる時間が長かった

・ネガティブ思考で何事も増幅して悪く考えてしまう

HSPで人がいると勝手に神経過敏になり身構えてしまう

・もともとは我慢強い。しかし、その許容量を超えた時、すべてがどうでもよくなりリセットしたくなる

うつ病ですべてをリセットしたくなる

・人間関係をリセットした時の一時的にスッキリした気持ちいい感覚を知っている

・これ以上人間関係で傷つきたくない。それなら恋愛も結婚もしたくない

・人の視線やどう思われるか気になる

・人と距離をおいて付き合う癖がある

・職場の人間関係が嫌になり転職を繰り返し、人生が先細っていっている

・仲良くなるとぎこちなくなってしまう。それに耐えられない

・自己主張できず嫌な仕事を押し付けられる

・逃げ癖がついている、逃避依存

何に疲弊したか、わかるか。
「人間関係です」の一言じゃない。
ニコニコ大百科には「いろいろな状況に疲れて」とあるが、言葉足らずだ。
もっと深い理由、それを、教えてやろうか。

知る勇気があるならば言ってやる、それは、

自分の価値を評価されるのに疲弊したから
だ。

この資本主義社会で生きる人間は、ありとあらゆる場面で「評価」という競争主義の土俵に強制的に上げられている。
容姿、年収、学歴、社会的地位…といった、主に下部構造(経済活動)に関わる事柄だけでなく。

友人の数、フォロワーの数、スマホゲームのランキング等といったヴァーチャルな世界においてもだ。

「文化への造詣の深さ」のようなものも、競争の俎上に上げられて、マウンティング合戦の対象となる。
それをピエール・ブルデューは「ディスタンクシオン」と呼んだ。

gyakutorajiro.com

pinhukuro.exblog.jpハビトゥスと習慣の違いは、後者が既得化した諸特性を惰性的に反復再生産するという静的なものなのに対して前者は常に既存のシステムを更新して新たな慣習行動を生産する「強力な生成母胎」であり動的なものだ。

その生成に関わるのが、表題である「ディスタンクシオン」、つまり「卓越化」「差別化」、「他者から自分を区別してきわだたせること」のようだ。

だから疲れるんだ。
なぜ、これほどまにで、あらゆる事象が競争の俎上に上げられてしまうのか?

その原因は、マーシャル・マクルーハンの「グーテンベルクの銀河系」に書かれてる。


精神科医名越康文氏も勧めているようだ。

www.flierinc.comたとえば宗教人類学者の植島啓司先生は、僕が若い頃メディア論なら『グーテンベルクの銀河系』を読むようにと教えてくださいました。マーシャル・マクルーハンの名著ですね。
ロシアの文豪ドストエフスキーの著作をすすめてくださったのは、野口整体・身体教育研究所所長の野口裕之先生でした。どちらも時代を超えて読み継がれていますね。

僕の終生のテーマといってよい空海に関しては、以前、真言密教の中村公隆大阿闍梨から「意外に原著を読むのが近道」というアドバイスをいただきました。その通りに原著にあたると、まるで俳句や短歌を味わうように、意味は完全には分からなくとも感覚のほうから感じ入るような箇所に出会えました。

まあ「頂にある本」とかいう表現も、ディスタンクシオンであり、マウンティングではある。

僕ちんの本棚見せてあげようか?
ズラー、ズラズラー!どうや!?
難しい科学や医学や哲学や宗教の本がいっぱい!!

文学はジェイムズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」とガブリエル・ガルシア・マルケスの「百年の孤独」!
村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」が好きなんや~!
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の伏線回収もよかったな~!

どや俺の本棚!わかったか~!賢いやろ~!!

みたいなね。

意図的か否かに関わらず、そういう知的優越感をアピールしてしまうディスタンクシオンは、劣等感を他者に与えてしまう可能性はあるからな。

togetter.comまた話が逸れたので戻すが、マクルーハングーテンベルクの銀河系に何が書かれているのか?
それは一言でいえば、

メディアによる身体および意識の拡張による影響
についての話だ。身体や意識が拡張されるとはどういことか?
グーテンベルクの銀河系にはこう書いてある。

言語は、経験を備蓄するのみならず、経験を一つの形式から他の形式へと翻訳するという意味でメタファーといえよう。貨幣も、技術と労働とを備蓄するだけではなく、一つの技術を他の技術へ翻訳するという点でメタファーである。ところでこの交換と翻訳の原理、つまりメタファーの大本はわれわれのなかにある合理的な力(ラショナル)、すべての感覚を相互に翻訳しあう力のなかに内在しているのであり、われわれが刻一刻生きている間にもこの感覚の相互翻訳という作業が行われているのである。

しかしながら、車であろうが、文字であろうが、ラジオであろうが、身体の特定の機能を拡張するために開発された技術に対してわれわれが支払わなければならない代価がある。それは、これらの感覚の大規模な〈拡張〉は〈閉じられた〉系を作り上げる、という点である。もともとわれわれひとりが所有するそれぞれの感覚機能は閉じられた系ではありえない。なぜならばわれわれの感覚系統は、われわれが意識、つまり共有知識(con-sciousness)と呼ぶ経験のなかで、相互翻訳を無限にくりかえすからである。

それに比べ、われわれの感覚の拡張である道具、テクノロジーは、昔から今日に至るまで相互影響もしくはそれによる集団意識の達成を不可能にするような閉じられた系であった。

ところが今日の電気時代においては、技術開発から生れた機器の間に存在する共存状態がもつまさに瞬間的な性格(つまり、音声、画像など異なる領域のものが同時的に共存するということ)が、人類の歴史において未だかつてなかったような危機を作り出している、といえよう。

技術によって拡張されたわれわれの身体の働きや感覚が、今日ではすでに連続した単一の経験領域を構成している以上、そうした技術の諸領域も身体感覚同様に単一の集団意識を必要としているわけである。
すなわち、それらにも個人の感覚領域同様に相互作用が必至で、そのため〈合理的〉な共存を可能にするような相互比率が要求されるのである〔なぜならば合理(rational)とは適正な比率、割当(ratio,ration)にかかわるものだから〕。

われわれの技術が車とか文字とか貨幣とかのように移動速度の遅いものであるかぎりは、それぞれの技術が独立した閉じた系であっても、社会もわれわれの身体もそれを許容できよう。ところが視覚、聴覚、運動などが瞬間的に伝達されてしまい、それが世界的規模で行われるとあっては事情が全く変ってくる。われわれの身体機能の拡張である技術間で行われる相互作用が、技術全体のなかで相互比率をもつということは今や不可欠なことであり、それは、その普遍的人間性を保つために「明智」(ウィット)の名で呼ばれていた五感どうしの相互比率・均衡が必要とされたのと全く変らない。

(「グーテンベルクの銀河系 活字人間の形成 [ マーシャル・マクルーハン ]」p9-10)

身体の拡張は〈閉じられた系〉だと。
しかし、電気時代の技術革新は、その〈閉じられた系〉が崩壊する。
太字にしている部分は、閉じられた系が崩壊した現代の社会についてのマクルーハンの予言だ。
当たってるよな、「音声、画像など異なる領域のものが同時的に共存する」ってのは、TikTokやインスタグラム等のアプリがまさにそれだよ。

無限に繰り返す感覚器官の相互翻訳によって、感覚器官同士の相互比率が混乱していく。
だから生まれた。
インスタグラムが、TikTokが、ネットゲームが、はてなブックマークが生まれた。

冒頭に経済的優越感や生物的優越感の話をした。
そこではルーザーとウィナーが明確に分かれる残酷な世界だ。
それをマイルドに、希薄化しようして、人間は虚構の世界を作り出し、抽象的世界における知的優越感やマウンティング行為で、感覚比率を変化できる媒体を作り出した。
「絶望」という死に至る病となる感覚比率を防ごうとした。

ってのはまあ持論だが、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部のホームページにあった和田紳一郎氏という方の論文マクルーハンの《感覚比率》概念について――ブルデューの《ハビトゥス》概念との比較から――」にも、似たようなことが書いてある。

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slogos/archive/27/wada2003.pdf

ただし、こうした実践が可能になるのは、不均衡に対する鋭い洞察眼あってのみである。マクルーハンの《感覚比率》論が実践の理論としてもし成功しているとすなら、それは数多くの文献から整合的に引き出した不均衡に対する洞察があったからである(先に挙げた現代の文字文化型人間における「喉元まで出てきているのに思い出せない」という度忘れの中に、視覚的記憶と聴覚的記憶が衝突することで起きるジレンマ、《感覚比率》の不均衡が見出された)。

そう、「感覚比率の不均衡」が、起きているんだ。
それが、度忘れや、ストレス、鬱、人間関係リセット症候群をもたらす。

あらゆる出来事が、ブログやツイッターやインスタグラムやyoutubeといったメディアによって拡張され、情報は拡散し、古い時代の〈閉じられた系〉は崩壊し、集団意識を形成し、ディスタンクシオンが加速する。

視覚や聴覚といった感覚器官から入る圧倒的情報、自分の社会的ポジション、身長や年収や学歴、生まれや育ちや親の職業や住んでいる地域、いいねの数やフォロワーの数など、膨大なパラメーターが無意識を汚染する。

その汚染は感覚器官に留まらない。
感覚器官に繋がる脳や神経や臓器といったその他の器官にも影響を及ぼし、「心の病」を引き起こす。

伝染する競争主義、強制的相対化によってコンプレックスを植え付けられる人間。
閉ざされたコミュニティがオープンになり、あらゆる情報が共有化される現実が立ち現れる時、自分の社会的ポジションが嫌でも認識させられる。

窓際三等兵や麻布競馬場が描くタワマン文学のような世界が広がる。あらゆる物事が競争主義に巻き込まれ、数値化され、マウンティングの材料と化すディスタンクシオンの砂漠が広がる。

そりゃリセットしたくなるよな。
わかる、俺にはわかるぞ。
人間関係リセット症候群になってしまう人の気持ちが。

そんな世界から逃れたい。最近のシティポップブームやレトロ嗜好等の懐古主義は、その集団意識を何とかしようと人間が無意識に行っている1つの脱構築(出来事)でもある。
ちょっと前、1990年代後半~2000年代に流行った「自分探しの旅」もそうだよ。
リアルでもヴァーチャルでも競争に苛まれ、疲弊していくこの地獄から逃れたい。

そんなわけで自分も、昭和懐古したくなったのかな。
最近、「寅さんサミット2022」というのに行ってきたんだよ。
俺は「逆寅次郎」と名乗る以上、寅さん、車寅次郎へのリスペクトも忘れてはならないしな。

torasan-summit.jp柴又駅を降りると、寅さんが出迎えてくれた。
優しい言葉をかけてくれる寅さん。

おい、しっかりしろ。
これからいいこといっぱい待ってるよ、な。

――第39作『寅次郎物語

いいねえ。寅さんの温もりを感じる。

柴又を歩くと、若いカップルや家族連れもいた。
皆、競争に疲弊し、競争が希薄な、閉ざされた世界へと逃げたいんだよな。
わかるぞ俺も。
山田洋次監督が描いた「男はつらいよの世界」、寅さんの世界は、一つの「閉じられた系」だ。
なぜか?
その答えはこの本にある。

…そして「俺には難しいことはわからないが、あんたが幸せになってくれたらいいと思っているよ」と言います。寅さんは相手の文化に染まりながら、相手の気持ちに共感しようとします。でも、十分な共感はできないことに、気づいています。

では、なぜ寅さんは、相手の世界に入り共感しようとできるのでしょうか。

【ポイント1】
人間の価値を評価しないこと、豊かな暇があること

それは、寅さんには、「人間の価値を評価する枠組み」がないこと「豊かな暇」があることです。寅さんは、お祭りの露天などでいろいろなものを売るテキヤ(露天商)です。そんな寅さんは、相手の人間としての価値を、職業、収入、着ている衣服、学歴などで評価しません。

そしてなんといっても寅さんの魅力は、自由に使える時間です。今日のことは、今日の風にきいて決めます。つまり、寅さんは、相手につき合う暇がたっぷりあるのです。言い換えれば、寅さんは、相手が入る心のスペースを、いつもオープンにしてあるのです。寅さんは、人の話をゆっくりと聴くことができます。ですから、相手が安心して話せるのです。寅さんは、本当に人の話をよく聴きますね。寅さんはたくさん喋っているようですけど、人の話を受け入れるスペースをたっぷりもっているのです。

(「寅さんとハマちゃんに学ぶ助け方・助けられ方の心理学 [ 石隈利紀 ]」p26-27)

そう、寅さんはこの現代社会という下部構造の価値基準、仕事や収入や学歴といった、殺伐とした価値基準で評価しないからこそ、愛されるのであり、言葉は悪いがストレスや不満を抑圧するルサンチマンを供給する存在でもあり、柴又という街や男はつらいよは、その舞台装置としても機能している。

比べてみたらいいよ。
例えば窓際三等兵さんのこのタワマン文学とか読んでみるとわかる。

togetter.com情報商材、副業、Twitter、インスタ、高級腕時計、有料note、ベントレーアフィリエイト町屋駅徒歩9分の築古アパート、スマホYouTube、ヒカル、業務スーパー、298円のチキン南蛮弁当、ストロングゼロ、アルミサッシからの冷たい風、渋谷ストリームのオフィス、東京理科大、NTT、早稲田の社学、Google、私立文系、自称GAFA社員、タイムズスクエア、スタバのコーヒーカップみずほ銀行メガバンク、JTC、NY駐在、TOEICの勉強、転職、大妻女子大、童貞、非モテ、ディズニー、パチスロ北斗の拳千葉大教育学部卒の中学教師、流山おおたかの森駅徒歩7分3LDKのマンション、タワマン、SAPIX、京成線の電車、スーパーひたち号、実家…。

競争主義社会が生んだ産物、競争を加速させる概念が、続々と出てくる。
人間の価値を評価する枠組みだらけで、殺伐としている。

寅さんのように暇を持て余すことは許さず、勉強や仕事といったノルマを分刻みで消化する生活を強いられる。

宇都美慶子は「誰にもわからない私の痛み」という曲で、「世界で一番不幸な気がする」と唄った。

www.youtube.comなぜそんな気持ちになってしまうのか?それは、他人や社会から強制される感覚器官が受け取った情報の相互翻訳を繰り返し、数値化されている情報に苦しめられ、知らず知らずのうちに、人間関係リセット症候群等の心の病へと向かってるからよ。

男はつらいよ」においても、確かに寅さんが年収や社会的地位の高い人間にマドンナを奪われるという競争の勝敗も無くはない。
ただ、負けたとしても、素晴らしい実存、旅に出て、自分の心を癒すフーテンの生き方があった。

寅さんも旅に出る時、一時的に人間関係をリセットするが、また柴又に舞い戻る。旅先でも人と触れ合い、温もりのある生活をしている。

しかし悲しいが、それは虚構。

現実は寅さんみたいな生き方なんて出来ない。ホームレスになるのが関の山で、より現実的なのは「男はつらいよ」ではなく、タワマン文学の側だ。
そう、虚構だと。
そうわかっていても、一時的だとしても、競争社会から逃避したい。

だから自分も、人間関係リセット症候群となるほどの甚大なストレスではないが、競争に疲弊したがゆえに、柴又に遊びに来たんだよ。
この町には、競争なんかない。
寅さんが帰る故郷、人を差別なんかしない、人情の町だよ。

なんてね、そんな感じで、歩いてたらよ。

タリーズコーヒー柴又駅前店の限定メニューらしい。
大行列が出来ていた・・・。

てめーら、また疲弊したいのか?
映える写真、エモい写真を、狩りたいのか?
こんなところでも、いいねやフォロワーの数を競う行為!
柴又に来たのに、インスタグラマーである自分を忘れることなく、投稿し続ける!

そういう競争行為が、ストレスとなり、殺伐としたマウンティング合戦を招き、鬱や心の病や人間関係リセット症候群を招くリスクを上げるんだぞ?
いい加減、やめねえか!?
ぬぬぬ~!(怒)

北斗の拳 10巻 [ 武論尊 ]

現実逃避とは下部構造の問題を上部構造に置き換えるルサンチマンであり右翼や左翼や自民党や共産党等の党派性に関係なく全ての人間が行っている

いやはや、えらい盛り上がってもうたな~!
先日のワールドカップに関する感想、がこんなに注目を集めるとはね。

gyakutorajiro.comせっかく俺のサイトに来たんだ。ちょっとゆっくりしていけよ。
暇なら俺が書いた過去記事でも読んでくれや。

b.hatena.ne.jp「弱者男性の趣味思考や思想信条に興味ねえ」というコメントもあったから、まあ興味ある人だけでいい。
非難コメント読むのも精神的に削られる部分あるからな。

削られるっていっても、自分が一部の人を不愉快な気分にさせる記事を書いたせいでもある。
ホットエントリ入りしたがゆえに多くの人の目に留まり、不快感を与えてしまった部分もあるので、自業自得だよな。

特定の人を個人攻撃するようなことはしたくないが、「関心が無い」という意見も、攻撃する、腐す(悪く言う)ことになってしまうんだな。
逆張り」ってコメントもあったけど、別に逆張りってわけじゃないく、率直な感情と内省だよ。

でも共感している人も中にはいるようなので、それはよかった。
だから別に書いたことを後悔はしてない。
消さないぞ。俺はDragon Ash世代よ。
「プレッシャーはのねけて乱反射~♪」ってね。

www.youtube.com「はねのけたら乱反射できなくないか?どういう意味?」と、KJに対して思う時もあったが、まあ大体、乱反射するのはいいことだと思ってる。

とにかく、感動できないことに対して「最低なのか?」という問いをしたけど。
それについては、答えは出なかったが、まあ「どうでもいい」は「嬉しくない」と意味が近いから、不愉快な気分になるかもなぁ。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

俺はサッカー見ない方なので、Twitterではワールドカップに関係するツイートをほとんどしていないのだが、わざわざ嬉しくない旨表明すればそれは気を悪くする人もいるでしょうよ。

2022/11/26 17:02

b.hatena.ne.jpしかしなんだろうな。こういう感情メインで書いた記事が注目されて。
俺が一番、自画自賛したい哲学的発見、「直線的時間にイデオロギーが存在し、人間はそこから逃走する」という記事は、あんま注目されなかったな。

gyakutorajiro.comくだらねえというコメントもあったね。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

くっっっだらねえ。冷静な俺かっこいいと言いたがってるとしか思えない。「どうでもいいと思ってる」という意見を報道することになんの意味があるとおもうんだ?

2022/11/26 21:55

b.hatena.ne.jp冷静な俺、カッコいいとかは思ってない。
カッコいいのはこの人だよ。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

色々と意見、考えが出る、見かけるので、まだまだW杯って影響力あるんだな、それだけでもサカオタ的にはありがたい、と思いました。

2022/11/26 11:02

b.hatena.ne.jpすごい余裕がある。包容力がある。
サッカーファンなら、自分の否定的な意見を糾弾するブコメもたくさんある中で、この人は大人だよ。
ルサンチマンを探して、垂れ流したり、それを批判している俺とは大違いだ。
こういう人になりたいな俺も。

だから全然、冷静じゃねえんんだよ。
ぐちぐち愚痴をタレちまったからな。
くだらないといえばそうか。

この記事にある話みたいなもんか。

amamako.hateblo.jp「何かを貶す(けなす)」記事が注目されるってね。
別に歓喜している人を邪魔したりけなす気はなかったけど、結果的にそういう内容になってしまった側面があるのも否めない。

以前の記事でホットエントリになった記事も、最終出社画像でマウンティングしてくる意識高い系を貶すような内容だったしな。

gyakutorajiro.com俺としては、歪んでるかもしれないが、俺なりの正義ってやつを熱弁したんだ。
ノブレス・オブリージュ、高い給与を得ている、いい職場に勤めてるなら、もっと謙虚に、それを自慢したり誰かの劣等感を喚起するのではなく、品性を持てや!と。

そこの、高層ビルの画像とかをSNSにアップして、マウンティング投稿するお前!
お前だよお前!
自慢と自己愛と自己顕示欲とナルシシズムに満ち溢れ、他者への思いやりと品性が完全欠落したゲスの極み!
あんたそれでも人間か?人の心はどこいった!?
レッドカード~!!

ってね。
俺もレッドカードを渡されたよ。

なんでか知らねえが、紹介したワールドカップ関連の記事とかツイートが、共産党の人が多かっただったからだろうか?
ホットエントリから拾っただけでそうなったが、俺も共産党のシンパとかはてサ扱いされてしまったな。令和の赤狩りってやつかいな。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

サッカーに関係なく、議員という立場で日本への嫌悪感を赤裸々にツイートした事が騒ぎの発端なのに、頑なに話をすり替えようとするね

2022/11/26 12:26

b.hatena.ne.jp

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

「日本の区議会議員」の「国に悪意を向ける行為」に対して、何の違和感も持たない頭のおかしなブコメがいて笑う。やっぱ日本共産党とそのシンパって「そういう集まり」なんだなあw

2022/11/26 12:26

b.hatena.ne.jp

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

共産党員は仲間の見苦しい言い訳を見苦しいって言ったらダメなルールがあるのか?その方がよほど気持ち悪い全体主義に染まってるように見えるが。

2022/11/26 13:28

b.hatena.ne.jpそういうのやめようや。
冷戦時代じゃないんだから。思想・信教の自由ってやつもあるよな。
もちろん家庭崩壊するような献金とか、生活苦を招く教義はダメよ。

てか読んでねえだろ。
この方が言うように、発言が捻じ曲げられちまったよ。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

発言が捻じ曲げられているとは感じるが、それはそれとして「日本が勝って残念」と言っているヤツがいても別にどうでもええやん。そういう人もいるでしょ。

2022/11/26 13:57

b.hatena.ne.jp俺は共産党議員の羽鳥だいすけ氏みたいに「日本が勝って残念」なんて一言も言ってない。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

クソ寒い記事だな。誰もサッカー興味ないやつに喜べなんて言ってないよ。喜ばなくていいけど、わざわざ「日本が勝って残念」なんて言う必要もない。興味ないなら黙ってればいいじゃん?

2022/11/26 11:29

b.hatena.ne.jp「どうでもいい」「よかったね。まあどうでもいいけど」は言ったけどな。
最初から無関心だっての。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

マイナス(勝って残念)をなんとかゼロ(無関心)に粉飾しようとする涙ぐましいエントリ。傷口を広げるだけだが。

2022/11/26 12:31

b.hatena.ne.jp政治の話なんかするつもりはなかった。
色々と引用したから、そういう要素が増したのはあるけど。
むしろ、この方のコメントが近い。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

なんだろう、他害性のある自己憐憫なのかな

2022/11/26 18:16

b.hatena.ne.jpそう、自己憐憫だな。
「ワールドカップで盛り上がれないし歓喜できない、自分は悲しい人間なのかなぁ」という哀愁。
仲間が欲しくて、誰かに共感してもらいたくて書いたという感情も一部ある。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

「一定人数は、いるんじゃねえのか」「自分だけではないと信じたい」「俺みたいな人間の声も拾ってほしい」とか、まさにどうでもいい。なんでそんなに仲間が欲しいのか。

2022/11/26 14:30

b.hatena.ne.jp仲間がいなくてもいい、Make It On My Ownで生きろってかい。そこまで強い人間ではないんだよ。

だから、歓喜の渦に盛り上がれる人への羨望、嫉妬も、少しあったかもしれない。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

ナショナリズムを高揚するのが問題、ではなく俺が嫌いな奴がにっこりする顔が浮かぶのが残念という他ない、だろカマトトぶってんじゃねーよ

2022/11/26 20:41

b.hatena.ne.jp嫌いな奴じゃないんだよ。歓喜できる奴、にっこりする顔のやつらに混じり、その祝祭空間に没入したかったのかもな。
朝日美穂のMomotieみたいな。

www.youtube.com「あなたの幸せ 私もまぜてほしいの」的な感情はあるかもしれない。俺もたまにはスポーツバーとかで盛り上がりたいのかもな。盛り上がれる自信はあまりないが。


この方の言う通りだ。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

人が喜んでるのところに水かけに行くからでしょ。興味もなく喜びもない人がいること自体は誰しも当然と思っているよ。しかし誰かの努力が実った瞬間を否定しにいく人はそりゃ性格がまずいよ。

2022/11/26 20:51

b.hatena.ne.jp確かに人の努力を否定するのはよくない。
そんな意図は無かったんだけど、自分の雑感と内省の表明は、間接的にそうなっちまうわな…。

そして今は少し冷静になり。
冷静になったからこそ、わかったことがある。
新たなルサンチマンを発見した。

正直、このサイトの記事には不快感を催す内容が含まれている。
それはエロや、グロや、ナンセンスとかではなく「無意識が暴かれるから」だ。
自分の無意識を知ってしまうと、不快感が湧く。
書いてる自分自身も不快感を覚えることがあった。
「無意識を顕在化する」という当サイトのコンセプトは残酷ではある。
たまにグルメネタやライフハックやソロ活ネタも書くので、そっち方向にシフトしようかな。

だからこの方が指摘していることは正しい。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

巨人・大鵬・卵焼きと言ってだな。大衆は昔からそういうのに熱狂するし、乗っかる方が人生楽なんだな。その虚構に気づいてしまうと世界はとたんに鮮やかさをなくし現実が現れる。まさに映画マトリクスそのものだ。

2022/11/26 20:56

b.hatena.ne.jpしかし毒を食らわば皿までという言葉もあるからな、無意識を暴き続けるのもこのサイトの宿命。
映画「マトリックス」でモーフィアスが言ったように、真実を知る覚悟、赤いカプセルを飲む勇気があるならば、以下の事を自問自答してみるんだ。

それは、
下部構造の問題を上部構造に置き換えていないか?

という問いだ。

共産党を否定するネトウヨや、「#日本共産党は日本人の敵」「#日本共産党は日本が嫌いなら日本から出て行け 」「#日本共産党のサッカー差別に抗議します」とかハッシュタグつけてSNSに投稿している自民党支持者。

「#アベ政治を許さない」「#自民党に〇される」「#岸田に〇される」とかハッシュタグつけてSNSに投稿している共産党支持者。

保守もリベラルも、全員だ。

自己分析を円滑に行うために、まず「下部構造と上部構造について」を説明しよう。

上部構造については、実は以前の記事で散々、アルチュセールを引用して述べた「国家のイデオロギー諸装置」のことだ。
いわゆる目に見えない、捉えどころのない、観念的で形而上学的な物事。
例えば愛、宗教、愛国心イデオロギー、生き甲斐、やりがい、エモい、チルい・・・だけじゃない。
そういう実体のない観念を増幅して、それを喧伝し、人間に内面化する物理的な物事も含まれる。
だからメディアの報道や、サッカーや、音楽といった実体のある事物も上部構造に成り得るし、アルチュセールはそれを「国家のイデオロギー諸装置」と名付けた。
観念を人間の意識に植え付ける装置だ。

上部構造および上部構造を流布させる装置は、ありとあらゆる場面に存在する。

何が上部構造に該当するかは、下部構造を理解する必要がある。
下部構造の方が大事なんだよ。

下部構造とは、現実だ。
真実の世界、マトリックスで言うところの赤いカプセルの世界を飲んだところに広がる、仮想現実ではない、本当の現実。

日々の労働、仕事は、下部構造に相当する。
労働をし、生産活動を行わないと、親や福祉等の支援がある世帯等の例外的なケースを除いて、基本的にはメシを食えない。生命維持活動が出来ない。

下部構造は生産諸関係によって支配される。生産諸関係は(無論、商品として社会的有用性のある物品を生産する物質的な労働過程の基礎に立って)生産諸関係(労働過程の作動を可能とする)として機能するとともに、搾取の諸関係としても機能する。生産諸関係のこうした機能は以下[の二点]によって保障される。

(引用元:「再生産について(下) イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置 (平凡社ライブラリー) [ ルイ・アルチュセール ]」p110)

そして下部構造の中には、イデオロギーが含まれている場合がある。

会社説明会や就職説明会等に足を運んだ際、その組織の「やりがい」だとか「社会的意義」だとか「理念」だとか「ウェルビーイング」等が提示されるっていう話だ。

それら上部構造はイデオロギーであり、アルチュセールパブリック・リレーションズやヒューマン・リレーションズ、法的-道徳的イデオロギー、と言ったりしている。

1―生産過程の外部ではそれ自体の内部における、搾取と抑圧の担い手によって。生産過程における監視-統制-抑圧の機能を果たすのは警官や軍人ではなく、生産過程の担い手(役員とその配下、現場監督に至る職制、大半の技師や上級の技術工といった)である。こうした人員は、その職務において、想像しうるかぎりのあらゆる「機転」を発揮しうるし、パブリック・リレーションズやヒューマン・リレーションズといった、心理学や社会心理学の「先端的な」技術を用いうる。また、ある場合には、転向とまではいかないとしても、プロレタリアの側への傾倒へ導くような、苦悩や意識の覚醒を含めた、「道徳的」な気遣いや細やかささえもつこともありうるが、その場合にも、そうした人びとが、生産諸関係の機能に客観的に内属する抑圧要因であることは、依然として変わらない。

2―さまざまなイデオロギーの効果の作用によって、まず第一に、自らの持ち場で「各人が自己の義務を果たす」という結果を大半の場合にもたらす法的-道徳的イデオロギーによって。こうした場合のなかには、よい仕事をしようとする「職業意識」のために自らの義務を果たすプロレタリアも含まれる。また、自己の賃金を「自己の労働の価値」を表すものとする賃金にかんする法的-道徳的なブルジョアイデオロギーや、「役員、技師、現場監督、等々も、ものごとがうまく運ぶためには必要だ」といった技術的なブルジョアイデオロギー、等々を受け入れることにより、プロレタリアの「政治的義務」(ブルジョア的な)を果たす際の、プロレタリアも含まれる。

生産において、生産諸関係の機能は抑圧とイデオロギーの組み合わせにより保証されるが、この組み合わせにおいて支配的な役割を果たすのはイデオロギーである。

(引用元:「再生産について(下) イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置 (平凡社ライブラリー) [ ルイ・アルチュセール ]」p110-111)

アルチュセールが言う"プロレタリアの側への傾倒へ導くような、苦悩や意識の覚醒を含めた、「道徳的」な気遣いや細やかさ"、については、例えば木梨憲武伊藤淳史松本穂香が出てるこのCMを見てくれ。

www.youtube.com稀ではあるが会社にはこういう優しい上司がいる場合もある。
「今日はもううまいもんでも食って帰りな」と。
これはアルチュセールのいう道徳的イデオロギーだ。
「本当は剰余価値(労働者が生産した利益から、給与を引いた利益)を収奪しているんだが、"優しさ"や"居心地のよさ"を提供し、その現実を覆い隠す」という仕組みよ。

よい仕事をしようとする「職業意識」、プロレタリアの「政治的義務」(ブルジョア的な)は、稲森和夫の「働き方」とか、その辺の自己啓発本に書いてる。

この本には「態度を変える」だの「仕事を好きになる」といったマインドセットみたいな話が書かれてるが、まさにそれが大事なのは、アルチュセールが言うように、そのイデオロギーが支配的な役割を果たすからだ。

いかに新卒の若者に、上部構造を、イデオロギーを内面化して、安月給を受け入れてもらうというのが企業にとっては大事だ。

だけど若者も馬鹿じゃねえんだよ。
この細野豪志氏が言ってるように、夢を語る前にまず給与を上げんかいと。

b.hatena.ne.jp地元の経営者グループと懇談。「高卒15万代の初任給は最賃以下。是非とも上げて」と頼んだら、「頑張ってくれる若者なら喜んで賃上げするが、夢中で働く若者が少なくなった…」との声。いつも「鶏が先か卵が先か」となるのだが、私は若者に希望を与えるために「鶏(若者の賃上げ)」が先だと思う。

他にも上部構造の例として、スポーツウォッシングがある。

mainichi.jp具体的には、オリンピックやW杯など大規模なスポーツイベントを開催することで、国内の不都合な問題を覆い隠そうとする行為を指摘する際に使われる。新型コロナウイルス禍での開催を巡り賛否が割れた東京五輪や、新疆ウイグル自治区での人権問題が批判された今年の北京冬季五輪を巡る報道などでも登場した。

スポーツイベントによって、差別や労働といった、身体や生活に作用する下部構造の問題を見えにくくする。

別の例を出すか。
男性教授のアカハラ疑いだ。

b.hatena.ne.jpこの記事に出てくる男性教授は、下部構造に従っている。
下部構造とは、理性や理念や品格やイデオロギーといった観念的存在、抽象的構築物、幻想等では抑圧できない、性欲や下心や本能、生物学的衝動などを指す。

結婚しても「不幸では無い」んだが、未練がある。

togetter.com「やっぱり最後は顔だな」と、下部構造に存在する生物としての欲望を払拭できない。

ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリが言うように、欲望とは下部構造の一部だ。

gyakutorajiro.com決して抽象化できない、抗えない現実。

そして下部構造と上部構造は、厳密に境界があるわけではない。
混じり合っているというか、単純な因果関係ではない。

かつてヴァルター・ベンヤミンは、下部構造と上部構造との関係を機械論的な因果関係で捉えてはいけないと強く主張したベンヤミン『パサージュ論』[N 認識論に関して、進歩の理論]岩波書店、を参照)。

彼は、経済が原因になり、そこから上部構造が結果として発生するという考え方を拒否する。彼は下部/上部の関係は表現/表情の関係として捉えられるべきだという。上部構造のなかに下部構造の表現/表情を把握できるためには、原理的には、二つの構造をつなぐ媒介をまずは把握しなくてはならないだろう。

繋ぎは、ベンヤミンの言葉では、蝶番、回転扉、敷居などと言い換えられている。この繋ぎの具体的形態は、ベンヤミンにあっては、種々の可視的形象であるが、結局それは集団の無意識的夢に帰着する。無意識的な夢のディスクールにこそ、「十九世紀の首都 パリ」すなわち十九世紀の社会構造の機能(担い手の生産を含めて)を引き受けるのである。ベンヤミンは、明らかに、社会的構造(マルクスの用語でいえば「社会形成体」)のメカニズムを概念的に説明しようとしていた。発想においてベンヤミンアルチュセールはきわめて互いに近いところに立っている。


(引用元:アルチュセール全哲学[ 今村仁司 ]

ヴァルター・ベンヤミンの話は割愛するが、大まかに言えばこの話に似てる。

anond.hatelabo.jp確かに素晴らしい。
「人種主張関係なく人間の極限状態で誤魔化しの効かないところで競い合って、その緊張と終わったあとにそれを通じた心の邂逅」
「ピュアであること。競技に集中し勝利にのみ焦点を合わせる。そこで競技という媒体でのみ戦い繋がり、そこに自他の属性だのが入り込む余地がなくなる、無音になる。それがリスペクトをうむ。」

というのは、スポーツの魅力の1つとして納得できる。
だが不都合な真実という「下部構造の諸問題を見えにくくする力」も存在することが窺える。
ベンヤミンが言うように、ワールドカップが「二つの構造をつなぐ媒介」として機能する。下部構造で発生したストレスを、祝祭空間という上部構造によって希薄化する。

「無音になる。」とは、祝祭空間の熱狂によって下部構造の諸問題を切断する力のことだ。

これはバタイユが「宗教の理論」でも語っているように、事物の秩序(下部構造)を、内奥性(供犠や祝祭)という上部構造で忘却する宗教のメカニズムに似ている。その件は先日も話したな。

gyakutorajiro.comまたアルチュセールは、国家のイデオロギー諸装置の中に「学校」を含めている。
学校では主に上部構造を、国家を担う国民として、労働者として相応しい教育が施される。

例えば岡本真夜の「TOMORROW」が流れ、涙の数だけ強くなろうよそしてアスファルトに咲く花のように強くなれ勉強しろそして働けと、子どもだちに発破をかける。
その話も以前したな。

gyakutorajiro.comスガシカオの「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」が、上部構造として機能することは決してない。

www.youtube.com大まかに下部構造と上部構造について、理解は深まっただろうか。

ちなみに前回の記事で「バカ」とか「馬鹿」いった中傷もあったが。

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

タイトルで嘘をついてることがわかるバカが書いた記事

2022/11/26 19:54

b.hatena.ne.jp

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

こうしてバカの伝言ゲームが始まる

2022/11/26 11:04

b.hatena.ne.jp

ワールドカップで日本がドイツに勝利したことを歓喜しなければ人格を疑われたり非国民扱いされるので人前では仕方なく喜ぶが内心どうでもいいと思ってる - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

何度も指摘されてるがワザとなの?「興味がない、勝っても嬉しくない」ではなく「敗北を望む、勝利を忌々しく思う」っていう「歪み」が批判されてるのだが。ワザとなの?馬鹿なの?卑怯なの?やめなよもう迷惑だよ。

2022/11/26 14:16

b.hatena.ne.jpこれは上部構造といっていい。

バカとかアホという言葉は、実体のない観念的な言葉だ。
そしてこのような観念や概念が「置き換え」の話と繋がる。

「置き換え」とは、フロイトが提唱した防衛機制の一つだ。
「八つ当たり」もその一部で、自分のストレスを、何か別の事物や出来事で発散する行為だ。DVとかもそうだろうな。
この話も依然したな。

gyakutorajiro.com既に、部下が仕事ができないイライラを、自分では抱えずに他人に責任転嫁させる陰性転移仕事がうまくいかないストレスを関係のない第三者である喫茶店の店員にぶつける陰性転移、については紹介した。

ただ、こんな記事を読んだ。

ameblo.jp3 利用者に対する不満を直接ぶつけずに,机を強くたたいて発散する。

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「これは八つ当たりだね・・・心理の防衛機制でいうと『置き換え』か・・・この選択肢は違うかな」

(調べてみた)

これは、防衛機制の置き換えです。

置き換え

特定の人物や物などに向けられた欲求や感情の表現が難しい場合に、抑圧された情動を、本来の対象から、より脅威が少なく、より受け入れやすい代替物へと転換したり、置き換えたりすることです。

以上、「下部構造」「上部構造」「置き換え」を説明したので、記事タイトルの結論を述べる。
つまり、こういうことだ。

仕事や労働や恋愛(生殖)といった避けがたい下部構造で発生する様々なストレスや不満を、ワールドカップや娯楽やビール等の上部構造の事物や出来事に置き換え、抑圧している

ということ。
これが俺含め、ほとんどの人間が無意識的に行っているルサンチマンの正体だ。

実際、忘却してるだろうよ。

例えばスポーツイベントの歓喜の渦の中で、自分の人生の出来事にあまり関係ないが、狂喜乱舞する。

例えば植木等の曲を聴いて、下部構造で起きるストレスを晴らす。

gyakutorajiro.com川崎鷹也の魔法の絨毯を聴いて「お金が無い」という下部構造の現実を抑圧する。
「それでも君を守れる」という上部構造を信仰し、金が無いという下部構造の現実を否定する。

www.youtube.comちびまる子ちゃんのヒロシはビールが大好きだ。
ビールがなぜ、上部構造かって?
いや確かに、水分補給、糖質補給という、身体に作用する快楽という意味では下部構造だが。

しかし労働、経済活動といった下部構造の出来事を忘却するという点で、ビールが上部構造として、国家のイデオロギー諸装置として機能するケースは大いにある。

2022年11月20日放送「関ジャム 完全燃SHOW ~お酒の名曲特集!SNS発や令和の最新ヒットから紐解く~」で、きのこ帝国の「クロノスタシス」が紹介されてた。

www.youtube.com酒と音楽という上部構造を召喚し、貧乏であるという下部構造の辛い現実、その辛い現実すら、素晴らしい思い出であるかのように置き換える。

アホとかバカ等の中傷合戦もそうだ。
この中傷合戦は、抽象合戦であり、上部構造で起きている出来事だ。

誰が言ってるかしらないが、言ってる人達は、頭がいいのだろうか。
大卒なのか、修士卒なのか、博士ホルダーなのか知らねえが。

「学歴がある」「頭がいい」等の学歴マウンティング、学力マウンティング。
「俺は頭がいい」「私は頭がいい」といった観念的幻想、客観的証明が難しい上部構造の構築物を、自尊心の拠り所として自身に内面化し、誰かを否定したり、優越感に浸る。

それで気持ちよくなったのか?
あんたは何者なんだって話だよ。
その価値は、下部構造で互換性を発揮できるのか?

「下部構造での互換性」というのは、労働市場で自分の能力が客観的に評価されているか否かという話だ。
たとえ学歴があったとしても、大学を出て、物知りで論理的思考力のある頭いい感じのやつでも、ワーキングプアはいるだろう。

前澤社長とか青汁王子とかヒカルは、大学を出てないが。
大学を出たやつよりも圧倒的に稼いでる。
マネーゲームという下部構造の世界で成功し、欲望という下部構造を満たし続けている。

別に金儲けが正義、金が稼げるやつが偉い、と言ってるわけではない。
が、しかし、それを否定しようとした際、まさに起きている。

下部構造の問題を、上部構造に置き換えるという、防衛機制が!

「あいつら品がねえよ。金金金ってさぁ」と言う時に、自分も資本主義社会においてマネーゲームに参加せざるを得ない存在であるにも関わらず。
マネーゲームの存在から目を背ける。
お金じゃない。ルサンチマン(奴隷道徳)を生み出す。

「頭がいい」とかいう、抽象的構築物を自尊心の拠り所にする。
みつをの名言などに癒される。

だが、みつをですら、下部構造の現実を否定しきれなかった。

かねが人生のすべてでは
ないが有れば便利
無いと 不便です
便利のほうがいいなあ
みつを

また、女性にモテない、結婚できない、といった生物としての敗北。
それを忘却するため、下部構造でのストレス、敗北によって喪失した自尊心を、SNSの政治的言論活動、上部構造に置き換える。
ネトウヨとかはてサ、俺含め言論活動とかブコメが好きなやつがやってる行為がそれだ。

(引用元:漫画ルポ 中年童貞 [ 桜壱バーゲン ]p86-87)

統一教会、安倍国葬について他 - 内田樹の研究室

大日本帝国に漠然とした郷愁を感じているレイシスト、か。ネトウヨはそうかもな。「日本国民」っていうデカい主語に依存しないと自尊心を満たせないんだよな。個人で勝負しても欲望を満たせない日々を過ごしてる。

2022/09/12 18:08

b.hatena.ne.jp金銭や性欲といった身体や生命維持に関わる、下部構造で欲望が満たすことが出来ない。

そのため上部構造に、SNSでの言論活動やワールドカップといった、自分の実生活に大して影響を及ぼさない行為に没頭し、消費し続ける。
その享楽の回路で中で一時的な自尊心を獲得しながら踊り続ける。

下部構造のストレスを、上部構造にある憂さ晴らしで置き換え続け、そのまま、息絶える!
それでいいのかよ!?と、俺は聞きたいね。

いつまで現実から逃げ続けるつもりだ。
「クールジャパン」「日本すごい」「ドーハの歓喜」等の抽象的概念や抽象的出来事(自分の人生との関連性が低い出来事)に同一化して、日本人であることに誇りを抱くみたいな上部構造は捨てて、自分の人生を生きるべきじゃねえのか。

政治もそうだほんと。現実の生活、下部構造を扱ってこそ政治だ。
ナチス的な民族主義、排外思想、イデオロギー等の上部構造が猛威を振るう政治は悲劇だ。
まあほどよい愛国心等の上部構造は、従順な市民を作るために必要かもしれない。

何にせよ、貧困問題とか、介護とか年金とか、衣食住、生命や欲望に関わる下部構造の問題をまず扱うべきよ。

日本の子ども、6人に1人が「貧困」 | NEWS WATCHER | 朝日中高生新聞 | 朝日学生新聞社 ジュニア朝日

徴収した税金、国家予算を、どのように配分するか。
金銭という下部構造の存在をどう扱うかが、重要だろうが。
それで自民党立憲民主党日本共産党が、何に重きを置いているかが少しは判るだろう。
だが、そういう話をせず、罵詈雑言したりイデオロギーの話ばかりして、よくわからねえケースが多い。

そういったしょうもない上部構造、概念や抽象的な話ばかりをして、自分の人生すら、そういった誰か他人が作った上部構造の世界に没入して、下部構造で起きているストレスを置き換え続けてる。

逃げてるだろうが。自分の人生を直視することから。
俺は政治の話なんてしてない。
「ワールドカップは(エンターテインメントとして)興味がない」「どうでもいい」という話をしているのに、どうして政治の話に置き換えたよ?

まずそこから自問自答してみるんだ。

そうすれば、自分が無意識的に置き換え続けていた、上部構造の虚構と。
否定したくなるような現実の日々、下部構造の現実に、遭遇することができるはずだ。

そして下部構造から逃げ続けると、どうなるか。
その話は何度かした気もするが、まあ長くなったからこの辺で終わるか。