逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

独身弱者男性が全集中して編み出した、人間の無意識にあるもの全てを顕在化する技を伝授します。

「まあいいや」「どうでもいいじゃねえか」というルサンチマンが命を救う

世の中の社会的成功者はすごいかもしれないが。
3塁育ちというアドバンテージがプラスに働いた点もあるがゆえに謙虚にならんかいって話を前にした。

そして今日偶然、こんな記事を見かけた。

majiyokiyoki.main.jpなるほどね。
だからこの記事で紹介されている芸能人は、ちゃんと調べてはいないが、実家が太い可能性がある。
親が金持ちであるというチート、によって教育資本を投下できるメリット♪

togetter.com

togetter.com「チート」と「メリット」で韻を踏めたね。
そんな感じでいつものモーニング・ルサンチマンを行った後。

先日、死んでしまった竜ちゃんについて色々と調べた。
youtubeの「ノスタルジック映像ちゃんねる」で、上島竜兵有吉弘行の絡みの映像があった。
それ観たら超面白くて爆笑してしまった。
でもこれがもう見れないのか…と思うと悲しみが込み上げてきたな。
一視聴者に過ぎない自分でさえ、グッとくるものがある。

5月11日のミヤネ屋で、芸能レポーター長谷川まさ子が、こんなことを言ってた。

すごく真面目に、竜兵会が始まる前に出ていた番組の反省会をされていて。「あの時、こういうリアクションがよかったんじゃないか」「あのとき、ああいう風にできたんじゃないか」「あの司会者がこういう風に言ってくれたらこう展開できたのにな」とか、ずっと仕事の話をされていて。
実はすごく真面目な方なんだなって思った印象があります。


ガダルカナル・タカは、こう語る。

こんな風に見えるようで、人に気遣いがすごくできるやつだったんで。気が弱いとこがあったりするんで、(場を)繋げる役をしなきゃと思って、現場に来ても意外と若い子とのところに言って話しかけたり。はじめて会う人がいたら間を取り持ってくれたり。なんか、細かく動いたりすることもよくありましたね。
本当に寂しがりなんでね。色々な先輩に連絡して、食事に行ったり。後輩集めて飲みに行ったり。とにかくこう、人と接していて自分の上島竜兵がここにいるんだよ、ってわかってもらわないと不安なタイプな人だったんですよね。とにかく飲みに行くのが好きでしたね。
竜ちゃんは3人の中で一番繊細というか、気が弱いところがあったんで。いつもこう、必ず終わると「どうでしたどうでした?」「次どうしましょうかね?」「この後、空いてますよね?この後飲みに連れて行ってください」というタイプだったので。すごくこう、真面目に自分たちの将来を見ていたし、自分の気持ちをダチョウ3人の中でしっかり確認しあって。相当、真面目にやる3人でしたね。ネタをしっかり作り込むっていうところでは。


そうだったんだな。
上島竜兵は真面目だったみたいだ。

自殺を防ぐために意識的にストレスを吐き出し、ヒミズの内田のような相対化によって幸福感を持続させる
でも語ったが真面目でストイックであるがゆえに、ストレスを誰かに吐き出したり、八つ当たりしたり。ルサンチマンをぶつけたりする人ではないのかもしれない。
高すぎるプロ意識、真面目なストイックさで、自縄自縛になってたのか。わからないが。

高田純次のような適当さが必要だったのか。
高田純次は適当っぽく仕事しているようで面白いのがすごいけど。

そこまで仕事が苦しいなら、もう出演とかも減らして、ゆるくやってくれたらいいと思うけどな。
財前直見みたいによ。

www.nhk.or.jpいや、仕事が苦しかったのか、何なのか、動機はわからないけれど。
もっとゆるく、手を抜くときがあってもいいんじゃないかって。
手を抜いて番組に呼ばれなくなったら、時間が出来るから、何か別の趣味を楽しめばいいじゃねえかって。

この前の仕事はどうだったか、深く、反省する。それはプロとして尊敬できる行為かもしれない。
が、「まあいいや」と割り切る力、手を抜く力。クレイジーケンバンドのいい歌がある。

今日の仕事はうまくできなかったけど、「まあいいや」ってな。
そんな夜があってもいいだろって思うけどな。
仕事を長く続けて、生き続けるためには。

というか、今日だけじゃない。
人生全てにおいて。

命にかかわること以外、どーでもいいことばっかりだよ


と、ちびまる子ちゃんのヒロシは、テレビで流れる植木等の「いろいろ節」を聴きながらつぶやく。

(引用元:ちびまる子ちゃん 8 [ さくらももこ ]

これははっきりいって、ルサンチマンなんだよな。
資本主義社会のレースから降りる。
植木等の音楽が生み出すハイパーリアル(虚構)を信じて、現実の客観視や相対化を避け、自らの劣等感や自己嫌悪を抑圧し、安堵するルサンチマンの体現者だ、ヒロシは。

ちびまる子ちゃんのヒロシ、浦安鉄筋家族の大鉄など、怠惰なダメ親父は、現実においてはリスペクトはされないかもしれない。
ストイックに芸を続ける竜ちゃんの方がリスペクトされるし、愛される。

だから多くの人が悲しみ、悲嘆に暮れる。
怠惰なオッサンとは大違いよ。

けど死を考えるぐらいまで思い詰めるぐらいだったら、愛されることとか、尊敬されることとか、一旦リセットした方がいいんじゃねえかって。
金も、名声も、愛も、無意識に求め続けてしまう。
意識的に一旦、その感情はどうなんだ?と、顧みてはどうかってな。

もう十分だ、これ以上求めると、苦しみが増してしまう」という感情がもし、自分の中にあったのであれば、求めるのはやめる。意識的に求めるのをやめる。
欲望は意識せずとも、際限なく沸き上がってくる。
もしくは、やめるまでいかなくても「まあいいや」「どうでもいいじゃねえか」と、ギアをフルスロットルから2速とか1速に落とす。
社会や他人がどう思うが、自分が楽できる方に流れることがあってもいいんだよ。

それが生き続けるためのルサンチマンであり、マインドフルネスであり、ライフハックじゃないかってね。