びっくりしたよな、ほんとに。
mainichi.jp「ええー!なんでっ!?」て思ったね。
三浦春馬の時とかもそうだったけどよ。
りゅうちぇるとか三浦春馬が死んでしまうんだったら、何も築けず、誰からも愛されず、金も愛も自己肯定感も得ることもできない弱者男性やオッサン達は、何回死んでるんだろうか?
懸命に働いたわけでもない‥‥‥‥‥‥
何も築かず‥‥‥‥‥
何も耐えず‥‥‥‥‥
何も乗り越えず‥‥‥‥
ただダラダラと過ごし‥‥やっとことと言えば
ほんの十数分の余興‥‥なめるなっ‥‥!
(引用元:賭博黙示録カイジ 7 [ 福本伸行 ])
十代の頃は周りがバカばかりに思えた
自分はもっと立派な大人になる自信だけあった
二十代になって 三十になるのが怖かった…
でもいつかは自然に落ちつくとも思っていた
そして三十になって… 毎日があせりの日々になった
大人をとりつくろうことで精一杯で
そして四十になって…もう手遅れになって
ようやく気づいたんだ
自ら何もしなければ…人は ただ齢をとった子供でしかないということ …そして
そしてもう自分は何かをするには 齢をとりすぎてしまってたという事
(引用元:甘詰留太短編集 きっとすべてがうまくいく [ 甘詰留太 ])
47年間…何も良いことのない人生だったな…
……うう…
……うっ…彼女一人できなかった…
俺はなんのために生まれてきたんだ……
(引用元:ニワトリ・ファイター 3(ヒーローズコミックス)[ 桜谷シュウ ])
ただ、ご冥福をお祈りしますなんて、俺は言わない。
昔聴いた東京ポッド許可局ってラジオの話にもあったんだ。
Podcast自主時代の東京ポッド許可局オールタイムリクエスト
— 東京ポッド許可局@TBSラジオ (@tokyopod954) 2014年2月21日
第100回「あの人に抱かれたい論」(2009年)
第170回「このプロレスがすごいベスト3論」(2011年)
第246回「カーテンコール論」(2012年)
第181回「ご冥福論」(2011年) #tokyopod
「ご冥福をお祈りします」っていう言葉には、善意の中に「気持ちいい」が入ってるケースがあるんじゃないか?みたいなね。
本当にショックで、故人と繋がりがある人は、ご冥福ビーチフラッグのように、すぐに語れるはずはないんじゃねえのか?ってね。
それをまあ、死んですぐ「ご冥福をお祈りします!」って語れる、どんだけ軽いの?そんなすぐに気持ちの整理できるのあなたは?的な。
人の死を利用して自己顕示や自己ブランディングをするような感じ…それが、品性が無い。
って話だったか忘れたが、まあそれには共感できる。
「100日後に死ぬワニ」に対する嫌悪感に似てる。
だから自分も、りゅうちぇるとは友達でもないし、雲の上の存在だから、悼む感情とかもないけど。
「もったいないな…」とは思ったけどね。
特にLGBTQ+の人達にとって、りゅうちぇるってのはその象徴として機能するぐらいのカリスマ性があったはずだ。
それゆえアンチも多かったんだろうか、強大な存在であるがゆえに。
やっぱり若いし、華がある。
マツコ・デラックスやミッツ・マングローブではないんだよな。
りゅうちぇるがいいんだよな。
中性的なカッコよさ、全盛期のいしだ壱成的なフェミ男、さらに男や女という性別を超越しそうなオーラ。
あーあ、もうちょい強いメンタルがあれば踏み留まれたのか…そもそも、聞かなきゃよかったのに。
妬みや嫉みや差別感情に基づいた雑魚の話なんかね。
優しいから耳を傾けてしまったのか。
そもそもなんでりゅうちぇるって叩かれてたの?
おそらく、発端はこれだろうか。
peco&ryuchell『新しい家族の形』宣言に「LGBT当事者として感謝」「型にはまらない生き方見せて」激励と感動の声
《りゅうちぇる&ぺこ離婚“大炎上”のワケ》「わかりやすい」は罠! りゅうちぇる批判の陰にひそむ「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」のトラップに注意せよ
まあ「新しい形の家族」ってのが、理解できない人が多いってのはあるね。
「結婚は善」「民法的に結婚することで、男も女も責任感を持てる」的な、旧態依然とした価値観が、多くの人には内面化されてるんだよな。
そりゃあ、資本主義的にもそういう価値観が浸透した方が都合がいい。
経済的合理性があるからな。
男女が結婚して、子どもという労働力を生産してくれたら。
だから異性愛、異性愛の結婚は美化されるっていう話は、このブログでも散々してきた。
gyakutorajiro.comルイ・アルチュール的にいえば、この異性恋愛の強制執行力は、国家のイデオロギー装置における「情報のAIE」「文化的AIE」よ。国家は、それが意図的ではない形態を取るにせよ、異性愛の恋愛を推奨する。
子どもという労働力を再生産し、資本主義を維持・発展してほしいからな。
そういう価値観に疑念すら抱かない。
抽象的思考をする習慣がなく、親や世間から流される価値観を無自覚に善として受け入れ、「新しい家族の形って何だ?けしからん」的な個人的主張や価値観をぶつけて、その価値観に基づいた意見で他人を非難する。
個々人の価値観を尊重する優しさや配慮が全くない。
だから平気でりゅうちぇるをバッシングしたりする。
単なる憂さ晴らしもあるだろうけどね。
「置き換え」っていう防衛機制だ。
りゅうちぇるさん事案にもある
— ガッテム竹内(元ハガキ職人) (@GTT214) July 12, 2023
ツイ民の誹謗中傷、死体蹴り
ベースにあるのは自我の防衛機制を置き換えの可能性。
自分自身の精神状態も振り返る機会かも。 pic.twitter.com/OxVfAf5Rql
gyakutorajiro.comそういう輩には、この漫画であったように。
(引用元:しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 (ヤングアニマルコミックス) [ 富士屋 カツヒト ])
発信者情報開示請求すればいいんだよ。
弁護士を通じてプロバイダに裁判かけて、誹謗中傷してきたやつを特定するんだ。
金はかかるが、りゅうちぇるの稼ぎなら出来たはずだ。
民事裁判を起こしたら、ビビッてすぐに謝るやつがほとんどだろう、さすがに。
さらに、私事動画の投稿だとか、殺〇ぞとか死〇みたいな侮辱性や脅迫性が高い場合は、刑事告訴もできるはず。
りゅうちぇる、かなり長い間死ね死ね言われてたのか。これはなかなか効くんじゃないかな。
— Z李 🇺🇦 NO WAR 🕊 (@ShinjukuSokai) July 12, 2023
見ないようにしてもメンション攻撃されるから通知来るしな。 pic.twitter.com/4qqTBI5ioV
確かに、無駄な金、時間、手間はもちろん、かかるだろうけど。
1件ずつ潰していけば、抑止力になっていくのではないかと。
大体、叩いてるやつの誹謗中傷は事実無根のことばかりで、違法性阻却事由にすらならない杜撰な内容だろうからな。
スマイリーキクチ辺りが、りゅうちぇるに教えてやったらよかったかもしれない。
youtu.be20年誹謗中傷されてたらしいからな。対応策は詳しかったはずだ。
けど若さか、優しさか、そういう対応をりゅうちぇるは行わず、しょうもない輩の誹謗中傷をそのまま受け止めてしまったのか。
大体ね、結婚してから「あれ、違うな…」みたいなの、別にあるだろうよ。
だから離婚する夫婦も沢山いるんだろう?
175RのSHOGOだって、離婚しただろうけど。
yukawanet.comちゃんと養育費とか払ったり最低限の筋を通してんだったら非難される覚えないだろうし。
そもそも他人の家庭にとやかく言う暇あったら、自分の人生に向き合えよって思うけどな。
たぶん怖いんだろうな。
自分の人生があまりにも惨めだから、それを直視すると自尊心の低下や自己肯定感の喪失を招くゆえ、他人叩きに精を出して自分の人生に向き合うことから逃避してるんだろうよ。
ああ、みっともないね、ほんとに。
また、結婚してから、自分のセクシャリティに気付くことだってあるだろう。
例えば、古いが有森裕子とガブリエルだ。
「I was gay」のインタビューがあったように。
newsmatomedia.com過去、ゲイだったけど、女性である有森裕子を愛することもあったように。
そうやって、自分の性的指向が変化することって、あるだろうよ。
セクシュアリティは変化していい。ryuchellの今をゲイの僕が言語化してみた 「ぺこ&りゅうちぇる」というパートナーの形
最近、日比谷で観た映画もそうだった。
「after sun」(アフターサン)という映画だ。
この映画は、好みが分かれるだろうな。
たぶん、人生が充実しているリア充等には響かない。
逆に、自分のように結婚もできず、低所得で、食べることぐらいしか楽しみが無い。
映画を観る前も、銀座でカレーを楽しんだが。
solomeshi.netそういう非リア、アローン、弱者男性や弱者女性、性的少数者等に響く作品だおそらく、アフターサンは。
「リリーのすべて」ってのも、いいみたいだけど。
この期に及んで『ぺこちゃん/子供がかわいそう』をダシに誹謗中傷を正当化して、死体蹴りするかのごとくりゅうちぇるの死を悼めない人達の想像力の無さに絶句する。
— なんて骨体🇺🇦🕊 (@chitonikutohone) July 12, 2023
きっと届かないだろうけど、死して尚叩いてる人は、『リリーのすべて』という映画を観て欲しい。 pic.twitter.com/u7CLV9EYht
なぜなら、この映画を見ると「自分の人生もアフターサンだな」ということに、気付かされるからだ。
「Stop The Season In The Sun~♪」ってね、昔のTUBEの曲にあったよな。
youtu.beシーズンインザサン。
そう、人生が充実している、日々が充実している人間は、不安もありながら、期待もある、これからの人生に彩りがあふれてる。
まさにシーズン・イン・ザ・サンだと言えよう。
一方、つまらない日々が続き、それを変える力もないことに気付いた人間においては。
自分の人生はまるで、太陽が沈み、仄暗く、彩がない、画一的な日々が広がり続けることに気付かされる。
これがアフターサンだ。
ここから、映画のネタバレになる。
アフターサンというタイトルには「人生の悲哀」が含まれている。
父親であるカラムも、アフターサンなんだ。
おそらく親権は母親にとられてしまって、孤独な日々を過ごしてる。
離婚男性の自殺率は高い。
president.jpこの漫画に出てくる男性も、離婚を経験した作者自身がモデルらしいけど。
(引用元:蒼太の包丁31 [ 本庄敬 ])
このように、テレビの音声しか流れない静かな部屋で、一人孤独に涙を流することもあるんだろうな。
映画でもそうだった。
離婚経験者であるカラムは、一人、ベランダに座って泣くシーンや、荒れた海に飛び込んだり、高い建物の上に突っ立ったり、自殺をほのめかすシーンが多々あったし。
実際に自殺したと暗に読み取れるシーンもあった。
その理由はおそらく、素晴らしいイン・ザ・サンに満ちた過去の日常と、現在の惨めな日常を、否が応でも比較してしまうからではないだろうか?
そして終盤、ソフィも父親と同じく、アフターサンの日々に陥った。
性的少数者として、レズビアンとして生きる辛さ。
東京レインボープライド共同代表理事の杉山文野氏が、この動画の26分過ぎ~辺りに、資料として提示しているように。
youtu.beLGB(レズ・ゲイ・バイセクシャル)およびT(トランスジェンダー)のうつ病発症率は高い。
www.m3.com映画ではソフィのレズビアンに関する描写は、執拗には描かれていなかったけれど。
自分がマイノリティであることに気付き、生き辛さを覚えてからこそ、過去の思い出を求めてしまう、反芻してしまう。
父親と過ごした、かけがえのないイン・ザ・サンのひとときを。
自分が父親と同じアフターサンの生き辛さを抱えた者になったからこそ、同様に、アフターサンの日々を生きていた父親との時間を追体験して、やりきれない思い等を紛らわしていたのか?
父親を理解して、自分の人生の助けとしようとしていたのか?
ビデオテープを再生する行動は、現実と向き合う恐怖から逃れるための反復強迫かもしれない。
こういうビデオテープを再生して現実逃避するシーン、去年、綾野剛が出てた「オールドルーキー」でもあったな。
gyakutorajiro.com新町亮太郎(綾野剛)が、子どもたちと共に、自分が活躍した2009年6月16日のワールドカップアジア予選の映像を、何度も何度も視聴する。
この「録画された過去の映像を何度も見る」という行為は、美化された記憶の反復行為であり、ニーチェがいう永遠回帰だ。
LGBTQ+だけではない。
SOGI(性的指向)に関わらず、自分の人生がアフターサンであるということ、幕引きに向かっているということ、これ以上の向上が望めない諦念と絶望感に襲われることはある。
「独身中年男性はなぜ狂うのか?」という記事にもあったように。
nikkan-spa.jp若い時はビフォー・ザ・ダーン (Before The Dawn)、夜明け前であり、イン・ザ・サン(In The Sun)、日中だ。
これからどうしようかなと、希望に満ちている。
取り返せる…!
18歳なら取り返せる…!
いや…30でも… 仮に30でも…
よく考えりゃあまだ午前10時……!
日は高い……!
昼休みまであと2時間あって…… 午後もたっぷり……!
取り返せる…………!
取り返せる…!
取り返せるんだ…と……
オレはオレを鼓舞してきた………!
(引用元:最強伝説 黒沢 9 [ 福本伸行 ])
だけど年を取るごとに、わかってくる。
自分の力量、勝てない現実、諦念と絶望感に満ちたアフターサンの現実に直面する。
オレはオレの…人生を取り返せないっ…!
ダメッ……!
もうダメッ……!
(引用元:最強伝説 黒沢 9 [ 福本伸行 ])
「日曜の夜ぐらいは…」というドラマの第1話で、岸田サチ(清野菜名)が、こう言った。
「私楽しいのだめなんだよね。一緒にいて楽しい友達とかできると、辛いの耐えられなくなるから」
と。この気持ちは非常にわかる。
ドラマチックな日々、イン・ザ・サンの幸せを楽しんでしまったら、その後のアフターサンに耐えられなくなる。
太陽が沈まない、変化のない百夜の日常、それが延々と続くんだ。
百夜の暴力、って書いてた人もいたよな。
いや、そんないいもんじゃない、極夜だね。
角幡唯介の本にあるような極夜行だ。
アフターサンとは、人生のハイライトが過ぎ去った後に訪れる時間であり、単調で直線的な日々であり、それは夢や希望や楽しさが終わった後に続く、暗い景色がずっと続く極夜行なんだってね。
まさに俺の人生だよな、ハハハ…って、思っちゃったりして。
とにかく、映画でも描かれていたように。
ソフィは元々は、レズビアンではなかった。
ビデオテープの中には、中学生ぐらいの同い年ぐらいの男の子との性的なシーンもあったように。
若い時はヘテロセクシャル、ストレートだったんだろう。
しかし大人になった時には、レズビアンになっていたように。
性的指向は変化するものなんだ。
その揺らぎに対する理解がない輩が、りゅうちぇるを非難したり、平気でセクシャルマイノリティを差別したりするんだよ。
中年童貞という漫画でもあっただろうよ。
モテなさすぎてストレートからゲイになった男とかな。
(引用元:漫画ルポ 中年童貞 [ 桜壱バーゲン ])
俺にもあったな。
なんか胸のあたりにしこりのようなものを感じて。
男だが乳がん検診に行ったんだ。
そしたら、女性が受けるようなものと同じく、デカいマンモグラフィってのか、そういう機械かなんかでよ。
胸の脂肪を挟んでよ、なんかプレスするんだよ。
いてーよ、ほんとに。
なんだこの原始的な検査は…ひでえなと。
そんで看護婦さんが言うんだよ。
「がんばってくださいね~」「はさんでくださいね~」みたいな。
「くっそう、痛いな…」と思って、やってたんだが。
なんか、途中から気持ちよくなってきてる…マジか。
若い看護婦さんに励まされたりしたからかもしれない。
まるで、一つのプレイのような感じだった。
「ちょっと、もう1回今のくだりをやりませんか?」と言ってしまいたくなるような。
そう、マゾヒズムに目覚めそうになったというかね。
まあこの話は蛇足だったか、これは性的指向ではなく性的嗜好の方かもしれない。
とにかく、そういう風に性的指向というものは、ちょっとしたきっかけでも急に変化することもあり得るだろうし、長い期間の中で徐々に変化することも、あるということよ。
だからいい加減ね、りゅうちぇる非難してたやつは反省して、もうやめろってことだ。
他人の人生にとやかく言う前に、自分の人生を直視しろよ。
怖いんだろうけどな。