基本的にソロは食事にかなり投資している。なぜなら、まともな楽しみがほとんどねえからだ。恋人や家族がいる人間は、
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で紹介されているように、色々なホルモンが出るだろうが。
ソロのやつは、ドーパミンを出して快楽や幸福感を得るしかない。
そして手っ取り早くドーパミンを得る手段として、グルメに行き着く。
俺のサブサイトで「孤独のグルメ」に共感している独身者は食事ぐらいしかドーパミンを出せる機会がないって書いたけどよ。
ソロである俺自身、気軽に幸せホルモンを得るには食事ぐらいしか楽しみがねえから、バクバク食べてしまう。
この糖質の過剰摂取、ドーパミンを求め続ける人間が辿り着いてしまうのは、必然だろうな。
そしてソロの人間ほど、幸せホルモンを得る機会が食事に伴うドーパミンに偏り、飽食気味の生活に至ってしまうと考えている。
だって「孤独のグルメ」とか「ソロ活女子のススメ」みたいなドラマも、市民権を得ているよな。美味い食事は、必要なんだよ、どうしても。人とのふれあい等がないゆえ、それしか幸せを実感できる機会がねえんだからよ。
だからルサンチマンの呼吸の中には「ドーパミンチャージ」がある。
別に食事はルサンチマン関係なくね?
いや関係あるんだよ。
ソロの自尊心はガラス細工のように脆いんだ。
なぜなら、肯定してくれる恋人や家族の存在が欠落しているからな。
自己肯定によって自尊心を保つ方法もあるが、他者や世間からの評価によって得られる自尊心の方が大きいだろう。
自尊心が危ういと、ルサンチマンの呼吸は乱れる。
「なんで俺は…」「なんで私は…」「いつも一人ぼっちなんだろ」「幸せになれないんだろう」等の嫉妬や自己嫌悪に陥る。
これではダメだ。
ルサンチマンは、客観的には敗色濃厚と思われる強者に対して、研ぎ澄まされた精神的な力で立ち向かい一矢報いることを図る、能動的な行為なのよ。
だから嫉妬や自己嫌悪等に陥った弱い精神状態だと、機能しなくなる。
それゆえ、ドーパミンを出して、ネガティブな感情を払拭することが、非常に重要だ。ルサンチマンの実践、およびルサンチマンの呼吸の型の全てを機能させるためにも、美味いものを食べることは大事なんだよな。
というわけで、この日は赤坂に美味い焼肉を食いに行った。
ソロ仲間の先輩が誘ってくれたんだ。
40歳間近で俺と同じく独身、数少ない友人だ。
孤独のグルメが9割の俺だが、一緒にメシを食べる友人が少しでも居ると本当に助かる。
まずはメニューを拝見。
うーん、どれも美味そうだが、2000円以上の高いのは躊躇する。タン塩、カルビ、ハラミを注文。
まずは名物の浅漬けキムチだ。
なんということ、これはキャベツなのか?あまりにも瑞々しくて、何のキムチなのかわからない美味さよ。
塩タン、コリコリして、うまっ、舌の中で、肉が踊る!
ハラミとカルビも美味い。
どっちも美味いけど、ハラミの方が好きかな。ハラミなんか、濃厚だ。
わかめスープ、1人前を2人分に皿も分けてくれた、優しいね。
極カイノミ、肉厚なのに口に含むとやわらか~くて、こってりしてない。
肌サラサラ、全くテカテカしてない。
肉界の韓流アイドル、フェミ男やで。
リブ切り落とし。さっきのカルビとハラミより脂のサシが多め。舌で噛むと柔らかい肉と脂身がとろけ合って、口の中で甘味と旨味が渾然一体となって押し寄せてくる!
オン・ザ・ライスにして、赤身と脂身とお米の三重奏や~!
先輩もカルビがお気に入りだってことで、カルビを追加で注文することにした。
あれ、こっちがカルビか!?
どうやらカルビとハラミの違いが、俺も先輩も判っていなかったようだ。まあ仕方ないよね。
それぐらい、ハラミも脂が乗って美味かったんだから。
そして、シメはこれだ。
キムチチャーハン!の大サイズ。
激ウマい。
このキムチチャーハン、町中華のチャーハンの名店も恐れ慄かせるレベル。
そんなに辛くない、辛味と甘味の絶妙な塩梅なんだよ。ゴロゴロ角切り肉のようなものも入っていて、肉の旨味までやってきた!キムチの辛味、お米の甘味、ゴロゴロ肉の旨味の、三重奏や~!!
たらふく食ってやった。
会計は12400円とちょっと、1人6000円ちょいだ。
家族持ちだったからこの金額、きついだろうけどよ。
この価格でこのクオリティ、安いもんだぜ。
また行きたいな。