逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

独身弱者男性が全集中して編み出した、人間の無意識にあるもの全てを顕在化する技を伝授します。

すねかじりのマイルーティン・ナルシシズムに物申す

久しぶりに、はてな今週のお題でもやろうかな。
今週のお題は「マイルーティン」だって。

blog.hatena.ne.jpそうね、私のマイルーティンは「夕方前にリラックスする時間を作る」ってことかな。
好きなボサノヴァを流しながら、カポーティを読むこと。
朝のバタバタがちょっと落ち着いて、小説を読むのには最適な時間。

お気に入りのデロンギのマシンでコーヒーを淹れる。
マドレーヌとかちょっとしたスイーツを添えて。
飲みながら本を読む。
そんなひと時が、頭を切り替えるきっかけをくれる。
これが案外、夕方から夜にかけてのパフォーマンスを上げたりするのだ。

たまに時間がある時は、近くのカフェで一服することもあるの。
お気に入りは山手のドルフィン。
ユーミンの唄でも有名なカフェだよね。


山手のドルフィンは 静かなレストラン
晴れた午後には 遠く三浦岬も見える
ソーダ水の中を 貨物船がとおる

脇に置いていた飲み残しのジンジャエールに目をやる。
時間と共に、炭酸が抜けて透明度が増しているジンジャエール
もはや水に近い。

そしてその水の中を、船が通る。
船が通る?そんなわけない、って思ってたんだけど。
よく見ると、ほんとだ。

船がやってきて、グラスの中を通った。

 

なんつって。


何がマイルーティンだよ、まったく。

そのマイルーティンに、血と汗は通っているのか?
後ろめたさは、ねーのかよ!?


と俺は思うね。
なぜか。それは、カポーティだのドルフィンだの満喫している女性は「本当に自分の力で生み出したマイルーティンなのか甚だ疑わしいから」よ。

夕方前にカポーティだとかを読む時間がある、ドルフィンに行く時間がある。
ってことは、働いていない専業主婦だ。
つまり旦那の金で、その時間を満喫してるっつーことよ。

旦那が会社で、重いノルマを課せられ、ゲスな上司や取引先に頭を下げ、苦しみの中で仕事をしている最中に、カポーティだ?ドルフィンだ?

なんだそれ!

何がリラックスだよ。ネバーエンディング・リラックスだろうが!

一方、旦那は過酷な環境で働いている。
それが嫌で、会社で働き続けることができない若者も出てくる。

「責任」っていう言葉がそもそもめっちゃ嫌いなんや


俺はこのザ・ノンフィクションに出ていた若者に共感する。
北海道大学を出て、大手メーカーに就職して、4年で辞めて、ヒッピー的な生き方をしているらしい。わかるよ。

会社という現場は、売上という責任、資本主義のロジックにがんじがらめの亀甲縛りにされる。
猿回しの猿のように、次から次へと要求される。
場合によってはその猿よりもひどい扱いをされるケースもあり得る。
威圧的な態度で蹂躙され、旦那は金を必死で外で稼いでいる。
辛くて辛くて、仕方がない。



(引用元:闇金ウシジマくん(12)[ 真鍋昌平 ]

 

togetter.com

ほんとそうだよ。
外で必死こいて働いて、家帰ってまで育児に協力だと?
何ぬかす!
昔、オールアバウトの記事で「主婦の仕事を年収に換算すると1280万」みたいなのがあった。

allabout.co.jpこういう記事を都合よく自分に当てはめて「主婦って大変」とかいうような女性はほんと、依存心が強くて、結婚したら苦労しそうだよ。
フリーライダー願望」とか言われても仕方ない。

togetter.com「結果的に主婦になった」ってのならまだしも。
「専業主婦になりたい女たち」という新書があるように、そういう女性は一定数いるだろうな。

結局、社会で働くことのストレスから逃れたいんだろう。
働きたくないがゆえに、専業主婦になっているにも関わらず「主婦も大変」とかよく言うよな!って感じだ。

いや、まあ育児は大変だと思うよ。
「お母さん」は立派だと思う部分はある。

だが専業主婦に憧れる女ってのは、ちょこっと家事やって、10時ぐらいに終わったらテレビ観て、昼は高いランチに行ったりして。
ついでにスイーツとかのお店で美味いもの食べるんだよ。

帰ってきたらミヤネ屋とかワイドショー観て、録画してたドラマ観たり、先に述べた山手のドルフィンとか行ってよ。
夕方ぐらいに夕食のお買い物。
だけど、紀ノ国屋とか明治屋とか北野エースとか成城石井とか無駄に高いところで、必要のないチーズだのココナッツオイルだのを旦那の給料で買って、無駄遣いしちゃったりしてね。
んで夕食作ったら、カルチャースクールとかジムとか行って汗流すんかい?
ほぁー、俺がほんとなりたいよ、専業主婦ならぬ、専業主夫に。アットホームダッドになるから結婚してちょうだいな。

このように「圧倒的に自由に使える時間が多い」にも関わらず、旦那が残業して夜の22時ぐらいに帰ってきた時に「主婦も大変」とか、ぶつぶつ言われたら、どうよ?

だから俺は言いたい。
「兼業主婦・士農工商・専業主婦」と。

兼業主婦の人はすごく立派だと思うよ。
でも専業主婦は、俺は認めない。

マイルーティンとかぬかすな!ってね。
旦那のすねをかじった上に成り立つ、リスペクトできねえマイルーティンだぜ。
まあこんなケチ臭い考え持ってるのも、俺が結婚できない一因だろうけど…。

山手のドルフィンまで話を戻すか。
10月2日放送、テレビ朝日の「関ジャム完全燃SHOW」を観た。

yuming.co.jp松任谷由実が、夫について語っていた。
仕事としては、松任谷由実が作詞・作曲を行い。
夫の松任谷正隆が、プロデュース・アレンジを行うという役割分担のようだ。
すばらしい、まさに夫婦で一緒に働いて、一緒に家族を作ってる感じ。

そして二人の関係性について、松任谷由実はこう答えた。

お互い、ハサミみたいな。外のものは切るけど、お互いは切り合わない。

ディレクターが「正隆さんの凄さについて。どう思うか?」と聞くと。

品格があることかな。…出てきている音でしか表せないけど、エレガンスがある。(音の品格)


と。
そうだよ、品格だよ。
品格について俺は物申したい。

自分の苦労で稼いだ、自分の血や汗が通ってるマイルーティンなら、俺は何も言わない。
だが、人の金で、ぬくぬくとこなしているそのルーティンだ、問題視してるのは。
そこに品格はあるのか!?

ユーミンが行っているライブルーティン、音楽プロデューサーの武部聡志って人が語っていた。
「(関係者スタッフよりも)絶対に先に入ってウォーミングアップしている」「次の日にライブがある時は絶対にお酒は飲まない、白湯しか飲まない」んだって。素晴らしい。
仕事に対してストイックだ。

そんなユーミンのような、外の世界に立ち向かうハサミのようなマイルーティンなのだろうか。
単に自分の欲望を満足させるためのマイルーティン、そんなものに価値はねえ。
小説だ、カフェだ、マカロンだ、ふざけんな!

血が通ってないマイルーティーンを、語るなっつーの!!

続き:主婦が宗教にはまりやすい理由に「お金への憎悪」がありそれは経済的モラルハラスメントによる奴隷状態によって引き起こされる